えのき児童遊園が約3倍に拡張、一部ボール遊びも可能に 4年間の暫定措置
えのき児童遊園(西東京市 保谷町五丁目)に隣接していた東側の広場が、2022年12月6日から遊園の一部として暫定解放され、遊園が約3倍の広さとなった。12月13日からはキャッチボールなど、種目を限定したボール遊びも可能となっている。暫定解放の期間は2027年度まで4年間の見込み。
えのき児童遊園は、約868㎡の広さを持つ中規模な公園。ブランコ、すべり台、ジャングルジムなどの遊具が設置されている。
今回拡張して開放された広場は、遊園東側に隣接していた広さ約1,807㎡の市有地。今回の拡張により、遊園の面積が約2,675㎡まで広がることになった。
開放された広場はフェンスで囲まれ、拡張前の遊園から出入口が設けられている。遊具などはなく、ベンチのみが端に置かれている。
広場で可能になったボール遊びは、サッカーやバスケットボールのドリブル・パス、野球・ソフトボールのキャッチボール(軟式ボールまで)、バレーボールのパスなど。あくまで試行であり、今後利用者から意見などを踏まえてルールは整えられる。
筆者も子どもを連れて訪れたが、休日ということもあり多くの子どもたちが広場で遊んでいた。遊具などの設置はないものの、子どもたちは楽しそうに、ボールを使ってサッカーをしたり、キャッチボールをしたり、鬼ごっこをしたり、思い思いに楽しんでいた。
四方がフェンスで囲まれていることで、道路への飛び出しなどの心配も少なく、筆者も自身の子どもを安心して遊ばせることができた。
本広場拡張の経緯について、西東京市みどり公園課に問い合わせたところ、「当該広場は1983年に旧保谷市が保育園用地として取得したものだったが、保育園の建設には至らず利用されていない土地となっていた。前面道路となる都市計画道路3・4・9号線の開通を見据えて売払いを予定したが、売り払いまでの間の土地の有効活用として解放した」旨の回答があった。
暫定とはいえ、ボール遊びや安心して走り回れる公園ができたことは、地域の子どもたちにとってうれしいことだろう。筆者の子どもも、日が暮れるまで遊びまわり、なかなか帰りたがらなかった。
みどり公園課に対しても開園後、「子どもが走り回れる広場ができてよかった」などの意見が寄せられているという。暫定解放が終了するまでの間、多くの子どもたちがこの場で遊び、地域の思い出を作ってほしいと思う。
(松浦孝典)(写真は筆者撮影)
【関連リンク】
・えのき児童遊園を一部拡張して暫定開園しました。(西東京市)
【筆者略歴】
松浦 孝典(まつうら・たかのり)
IT企業勤務の会社員。2021年に区内から西東京市に移住。二児の父。子育ての中で、地域の出来事や行政に関心を持つようになる。趣味は公園巡りと市議会傍聴。