英グラスゴーの世界体操選手権に臨む 西東京市出身の高1宮川紗江さん

投稿者: カテゴリー: 文化 オン 2015年10月7日

 西東京市出身の高校1年生、宮川紗江さん(16)が、このほどリオデジャネイロ五輪の出場権を懸けた、第46回世界体操競技選手権大会の日本代表に決まった。[2015年]10月2日(金)には、都内北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた強化合宿の試技会に臨み、演技の確認をした。世界大会は、10月23日にイギリスのグラスゴーで開幕。11月1日まで行われる。

 

インタビューに答える宮川紗江さん(筆者撮影)

インタビューに答える宮川紗江さん(筆者撮影)

 

 宮川選手は、同市立青嵐中学校を今春卒業し、現在は埼玉県新座市の西武台高校に通う。所属チームは学校に程近い「セインツ体操クラブ」。得意種目は「床」と「跳馬」。とりわけ、「跳馬」の前転とび前方伸身宙返り1回半ひねり、「床」の後方伸身2回宙返り1回ひねり、前方宙返り~前方かかえ込み2回宙返り、後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりと、すでに難易度、できばえ共に世界トップクラスの実力を持つ。

 体操を始めたのは2歳から。活発に動き回る子どもで、母親の勧めで近所のスポーツクラブに入った。2011年全日本ジュニア体操競技選手権大会Aクラスで全国大会デビュー。翌2012年には全日本体操種目別選手権大会の「跳馬」で3位に入るまでに成長した。2013年全日本ジュニア体操競技選手権大会では個人総合8位となり、その年の国際ジュニア体操競技大会に日本代表として出場。2014年南京ユースオリンピックでは、「跳馬」で銅メダルを獲得。シニアデビューとなる2015年得意の「床」と「跳馬」でさらなる成長を遂げ世界選手権初代表となった。

 試技会では、怪我のため不参加だった選手を除く日本代表メンバー6人が参加。「鞍馬」、「段違い平行棒」、「平均台」、「床」の4種目を演じた。宮川選手は、身長145センチの体から躍動感溢れる演技をみせた。

 

平均台の演技(筆者撮影)

平均台の演技(筆者撮影)

 

 試技会終了後の会見では「体の調子は凄くいいので、着地、倒立の決めを正確にやりたい」と振り返った。初出場となる世界選手権出場については、「とても楽しみ。今は、プレッシャーはあまりないです。オリンピックの練習だと思って頑張りたい」ときっぱり。また、海外遠征の際、緊張を解くため持参する必須アイテムは、と質問されると「いつも梅干しと味のりを持っていきます。日本にいる気分になれるから」と答えた。地元西東京市民や青嵐中学校へメッセージを求めると、「テレビで試合を観ていてください。応援よろしくお願いします」と笑顔を見せた。

 母校の青嵐中学校の東山信彦校長は、「宮川さんは学習意欲がとても高く、文武両道を見事に実践してきた生徒だと聞いています。本校の誇りであり生徒の鏡です。テレビの向こうで応援していますよ」とエールを送った。
(柿本珠枝)(写真は筆者撮影)

 

 

柿本珠枝
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