ニッコウキスゲが咲いた「Photo歳時記」

投稿者: カテゴリー: 連載・特集・企画 オン 2023年5月22日

 わが家のニッコウキスゲが咲き始めた。開花したのは5月15日。春が暖かかったせいか例年より10日以上も早い。

 

ニッコウキスゲ

ニッコウキスゲ咲く

 

 ニッコウキスゲは北海道から本州中部の高原に自生するキスゲ亜科の多年草で、緯度の高い北海道では低地でも見られる。その名の通り栃木県日光市周辺で多く見られ、福島、新潟、群馬の3県にまたがる高層湿原・尾瀬ヶ原はとくに有名で、7月中旬から8月初旬にかけて湿原を黄色一色に染める。

 和名はゼンテイカ(禅庭花)だが、ニッコウキスゲの名で一般的に知られている。花はラッパ状に咲き、花の大きさは直径7cm程度。朝に咲いて夕方にはしぼんでしまう一日花。葉の間から花茎を伸ばし、先端に6~7個のつぼみをつける。禅庭花の由来は、日光の戦場ヶ原を中禅寺(中禅寺湖畔にある天台宗の寺院で、輪王寺の別院)の庭と見立たことにちなむ。そこに咲く花だから禅庭花という。

 花の咲く時期がユリと近く、花の形もユリに似ているのでユリ科と思われていることが多い。花言葉は「日々あらたに」。英語名でイエローデイリーリリーというのもうなずけるが、ユリ科の花ではない。

 れっきとした高山植物のニッコウキスゲがなぜわが家にあるのか?
 1997年にひばりが丘団地(住んでいたのはいまの「ひばりテラス118」)を退去する時に、前の棟の庭にニッコウキスゲを植えていた人から記念に1株譲り受けたのを鉢植えで育ててきたからだ。

 今では12株まで増えた。去年の秋、二回り大きい鉢に植え替えたのがよかったのか、6株が花をつけた。一株当たりの花のつぼみも8~10個もついていて、一番大きい花は直径15cmもある。

 わが家は表通りから少し入った袋小路の突き当りにあるが、毎年花が咲いている間は「鉢植えのニッコウキスゲは珍しい」と写真を撮っていく人が結構いる。

 東京都でニッコウキスゲが見られる植物園や野草園は意外と少ない。調べてみたら文京区白山にある小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)と西武池袋線保谷駅北口近くの旧高橋家屋敷林内の野草園にあることを確認できた。
(鈴木信幸)

 

 

鈴木信幸
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