西東京市民まつり11月に4年ぶり開催 「みんなでつくる」をテーマに環境、子どもイベントも
西東京市内最大のイベントで、この秋、4年ぶりに開催される市民まつりの準備が進んでいる。緑町の西東京いこいの森公園を会場に、飲食などの出店、市民によるステージ出演などおなじみの企画に加え、今回は環境や子どもを意識したイベントやゾーンなども設けられる。長年、合併の象徴と位置付けられてきたが、コロナ禍による中断もはさみ、20回目となる今回は「みんなでつくる市民まつり」をテーマに掲げ、新たな市民まつりのありようを目指す。(写真は4年前、2019年11月の「市民まつり」入口)
「久しぶりの開催。同時に、今までの路線を基本踏襲しつつ、新しいものを取り入れていこうというチャレンジの年になります」
市民まつりの事務局を務める市生活文化スポーツ部文化振興課の堀智子課長が力を込める。田無・保谷両市の合併(2001年)を機に、『新しいふるさとの創造』をメインテーマに始まった市民まつり。毎年11月の土日2日間で10万人が来場する一大イベントとなったが、コロナ禍で20~22年は中止になっていた。
今年の開催は11月11日(土)、12日(日)の2日。堀課長によれば、4年ぶりの開催にあたり、実行委員会と市で協議を重ね、「合併から20年が過ぎて象徴という役割は果たしており、新たなまつりの在り方を検討した」。その結果、出店者、出演者はもちろん来場する人も協力・参加する「みんなでつくる市民まつり」が新たなテーマに。
さらに、従来の「愛・共生・絆」というサブテーマに変わり、「環境に配慮し、子どもたちがより楽しめるイベントに」を掲げた。
環境への配慮は、2050年に二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「西東京市ゼロカーボンシティ宣言」を踏まえたもの。会場では、環境フェスティバル開催・環境学習機会の提供▷出店者、来場者が協力・参加する「にしとうきょう環境チャレンジ」▷前回の市民まつりと今回で二酸化炭素排出量の削減状況を可視化―などを行う。出店者には「飲食・食品を販売する出店者が、来場者に対してプラスチック製品を一切提供しない場合は、出店料を減額」「アルコール類を提供する場合は、プラスチック製品のカップの使用を禁止」としたほか、会場のゴミ削減の協力も呼びかける。
また、市政で「子どもがど真ん中」のまちづくりを掲げていることから、子どもたちを意識した企画も用意。会場に子どもゾーンを設け、子どもと親和性の高い出店者を集約▷隣接する谷戸小学校校庭でのスポーツ体験や遊び場開放▷会場内や谷戸小のポイントをつなぐスタンプラリー実施―も。
毎回160~170の出店や50~60組の野外ステージ、パフォーマンス・ストリート出演、農業コーナーの農産物販売や宝分けも実施予定。パレードは規模を縮小して実施する。開催にあたり、市民まつり実行委員会によるクラウドファンディングも計画されている。
堀課長は「テーマは変わっても、市民の誰もが楽しめて、一体感を得られるイベントという基本は変わらない。出店や出演の申し込み者にも新しい顔が見えているので、これまでご縁がなかった市民の方にも来ていただけるといい。新しい姿の市民まつりを楽しみにしてほしいですね」と話した。
(倉野武)
【関連情報】
・西東京市民まつり 4年ぶりに開催!(西東京市Web、記者会見資料 PDF143KB)
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