下野谷遺跡の指定候補地が明らかに
国史跡に答申された下野谷遺跡(市内東伏見)の指定候補地が、11月25日開かれた西東京市議会文教厚生委員会で明らかになった。
文化審議会が同月21日、史跡に答申した指定地は、下野谷遺跡公園(約3,172㎡)に加え、現在買い入れを審議中の公園両隣の土地(約5,460㎡)を併せた範囲。今回明らかになった指定候補地は、答申指定地を囲む6カ所、約1万2,500㎡に及ぶ。市教育委員会社会教育課によると、候補地内に居住するのは70-80世帯という。
同遺跡は直径150mの大規模環状集落のため、一帯は「周知の埋蔵文化財包蔵地」(文化財保護法)になっている。このため土地を掘るなどの工事には国に「届け出」が必要。史跡になると「許可」制になり、地権者の土地利用や開発に制約が生じる。
史跡指定に先立って11月16日に開かれた住民説明会で出席者から「市のやり方は拙速で事後報告」「候補地になると地価に影響が出るのでは」「史跡の範囲を広げる地区はどこか」などの声が出ていた。市教委は「国の答申が出た後、明らかにする」と述べて、これまで遺跡の指定候補地を公表していなかった。今後は住民説明会で理解を得たいとしている。
(北嶋孝)
【関連情報】
・国指定史跡 下野谷遺跡(西東京市Web)
・平成30年3月までの下野谷遺跡情報はこちら!(西東京市Web)
・史跡等の指定等について(文化庁)
>> http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/2014112102.pdf (リンク切れ)
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