ファームカーは引きこもり? 出動は月平均3.25回

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2016年3月24日
出番を待つファームカー(2016年3月24日午後0時46分撮影、保谷庁舎駐車場)

出番を待つファームカー(3月24日午後0時46分撮影、保谷庁舎駐車場)

 西東京市が農業普及啓発プロジェクトの牽引役として購入したファームカーが、この1年間で出動したのは計39回、月平均3.25回だった-。3月23日開かれた市議会予算特別委員会で、月3回か4回しか出番のない高額車両に「活用方法を考えてほしい」などと議員から注文が相次いだ。

 生活文化スポーツ部産業振興課の北原寛喜主幹が後藤ゆう子議員(生活者ネットワーク)の質問に答えて明らかにした。JA東京みらいの野菜即売会やリサイクル市などに活用しているという。後藤議員は「年39回では週1回にもならない。もっと利用方法を考えてほしい」と述べた。

 ファームカーは野菜販売の棚が取り付けられ、テレビモニター付でビデオも流せるようにした特別仕様車。都市農業の活性化を図り、農業普及啓発プロジェクトの展開を担う役目が期待されて、2013年度の決算書によると893万7000円で購入した。

 森信一議員(民主改革フォーラム)も質問に立ち「この問題は何度も取り上げてきた。土日に保谷庁舎や田無庁舎で朝市を開いてファームカーを活用するなど、関係団体ともっと連携してみてはどうか」と意見を述べた。北原主幹は「今後、活用方法を検討する」と述べるにとどまった。

 3月24日の予算特別委員会で藤田美智子議員(公明党)もファームカー活用の目的や活動をあらためて取り上げた。

 産業振興課によると、ファームカーは2013年度末に購入。同年度の活用は1回、翌14年度は39回、15年度も39回という。市内農産物の販売促進や農業に対する市民の理解を深める農業普及啓発プロジェクトの柱となり、JAなど市内の農業関連10団体などが農産物販売のイベントなどで申請するとファームカーが出向く仕組み。藤田議員は買い物にも困る高齢者が多いことを踏まえて「地域の購買力を取りこめば、農家も助かる。もっとファームカーの活用を考えていただきたい」と要望した。

 生活文化スポーツ部の手塚光利部長は前日からの議論を引き取る形で「ご指摘を受け止め、農業振興を中心に置きながら、ファームカーの活用方法を今後検討したい」と述べた。
(北嶋孝)

 

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