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「うぁー、セミが出てきた!」 いこいの森公園でセミの羽化観察会

By in みどり-環境, 学ぶ, 楽しむ on 2017年8月1日

羽化したアブラゼミ(西東京いこいの森公園)

 西東京市のいこいの森公園で7月30日夜、谷戸公民館主催の「セミの羽化観察会」が開かれた。23組64人の親子が参加。「いた、いた」「羽根が出た」「しっぽが抜けた」…。セミ探しの懐中電灯が樹木を照らし、子どもたちや親たちの声まで闇夜に響く2時間だった。

 日が落ちて暗くなると、集合場所の谷戸公民館に親子連れが次々に集まってきた。虫除けの長袖、長ズボン姿が目立つ。子どもたちは小学校低学年から幼稚園、保育園児も。定刻の午後7時過ぎから、講師・案内役の地域文化プロデューサー、蝋山哲夫さんがセミの羽化の「豆知識」をプロジェクターを使いながら話し始めた。

 「昨日は雨で、観察会は1日延びました」と蝋山さんが切り出すと、近くの男の子が勢いよく手を上げて「今日は雨は降らないの」。蝋山さんはすかさず「降らないように、祈ります」と大声で返すと、子どもたちから「わぁ!」と歓声が沸いた。あとは蝋山さんのペースだった。

 

講師の蝋山さんがミニ解説

 

 蝋山さんのミニ講座は、セミの一生から始まり、夜に羽化するのは天敵を避けるため、羽化に2時間ぐらいかかるなど、セミと森と土の生命循環を説明した。最後に「暗いので足元に注意してください。セミや昆虫は捕らないで。今日は昆虫採集ではありません。観察会です」と締めくくった。公民館の専門員、小野史夫さんが「子どもから目を離さないでください」と付き添いの親たちに注意喚起。子どもたちには「公園は暗いので走らない。周りは住宅地なので静かに」などの注意事項を念押しした。あとは、いざ出発!

 谷戸新道を渡り、4組に分かれて公園に入った。しかし公園は広い。羽化中のセミになかなか出会えない。懐中電灯でこの木、あの枝を照らして探し回った。やがてほかの組から声が上がる。羽化中のセミを見つけたらしい。近寄ると、いたいた! 頭上の葉にしがみついたセミが殻を割り、白い上半身を見せている。別の輪に入ると、地上30~40センチの茂みにセミが羽化の真っ最中…。

 

殻を抜けると羽根が大きくなる。わずか30分の変身ドラマ

 

 子どもたちはセミを探し、あっちへ行ったりこっちへ来たり。見つけたら夢中で観察している。「ほら、見てごらん」「写真、撮った?」。お父さんやお母さんの真剣な声が聞こえる。アブラゼミが多かったが、一回り小さいミンミンゼミの姿も見えた。

 この企画は「親子で自然を学ぶ 谷戸セミ**ナール」。「セミ」の上に「*」印が付くちょっとおしゃれな名前だ。子どもが夢中になり、大人も結構楽しむことを見越している。

 西東京市谷戸町3丁目の会社員、吉野潤さん(43)は小学4年のさくらちゃん(9つ)と一緒に参加した。「セミを見た?」と彼女に尋ねると、軽くうなずいてアンケート用紙に向かった。吉野さんは「夏休みの自由研究にできればと思って、妻が申し込みました。当たってよかった。私もこんな体験は小学校以来かな」と話し、「昆虫少年」時代を懐かしんでいた。

 同市北原町2丁目の泉田歌奈子さん(44)は小学3年の姉と幼稚園の弟を連れて参加した。「娘はそれほどでもないけれども、下の子が虫好きなんです。セミも観察したし、バッタやかえるも見て喜んでいました。写真もたくさん撮りました」とうれしそう。「こういう企画があるといいですね」と時宜にかなったイベントに感謝していた。

 谷戸公民館では参加者親子が撮影したセミの羽化の写真を募集中。担当の小野さんは「写真が集まったら、夏休み中に展示会を開いて親子で見てほしいですね」と話している。
(北嶋孝)(写真は筆者撮影 © kitajima@skylarktimes)

 

 

【関連リンク】
・【夏休み企画】セミの羽化観察会 開催!(8月6日、要事前申込)(まちにわひばりが丘

 


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