ひばりテラス118オープン 再生団地の新型コミュニティーセンター
再開発が進むひばりが丘団地に新しいタイプのコミュニティーセンター「ひばりテラス118」が完成し、[2015年]11月14日(土)にオープニングセレモニーが行われた。西東京市と東久留米市にまたがり、若い家族と高齢世帯、古くからの住民とあらたに引っ越してきた新住民が混在する団地で、このセンターは「地域コミュニティーづくりの拠点」の役割が期待されている。(写真は、オープンした「ひばりテラス118」)
コミュニティーづくりを担う運営母体は一般社団法人まちにわ ひばりが丘(松岡康成代表理事)。団地再生を進めるUR都市機構が分譲マンション地区で、まちづくりを共同で進める事業パートナーを募集し、大和ハウス工業グループ、住友不動産、野村不動産とともに設立した。事業者は一定の負担金を拠出し、マンション入居世帯は月300円の会費を納める。UR都市機構は拠点となる事務所を提供した。
その事務所「ひばりテラス118」は、2階建ての旧テラスハウス1棟を全面改修して生まれた。2階に集会や打ち合わせに使えるコミュニティールームを確保。1階には仕事や趣味に個人で使えるスペースも用意した。カフェ&ダイニングバーを備え、共同菜園もある。駐車スペースでは年中無休のカーシェアサービスが利用可能。入居会員のほか、登録すれば一般会員も施設を使える。
まちにわひばりが丘事務局は今年4月から活動を始め、マンション入居者の歓迎パーティーや困りごと相談・情報交換の場を開き、広く地域の参加者を募った交流イベントも計画した。古くからある団地自治会の行事に参加、まちにわのイベントに自治会の協力を得るなど交流ルートも開いた。
約30㏊の団地はさまざまな形態の住居や施設が混在する。大規模な賃貸・分譲マンション群のほか、ショッピング施設や保育・子育て施設、介護など高齢者支援施設、障害者施設も備える。キーワードは「エリアマネジメント」。「地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、住民・事業主・地権者等による主体的な取り組み」(国土交通省)を指すという。
「ひばりテラス118」のオープンは、コミュニティーづくりの本格的なスタートになるが、事務局スタッフが常駐するのは、開発が終わる4年後の2019年度まで。「まちにわひばりが丘」の運営はその後、住民に移管予定という。
(北嶋孝)(写真は筆者撮影)
【関連情報】
・「ひばりテラス118」オープン ひばりが丘団地(UR 都市機構)
・一般社団法人まちにわひばりが丘 (HP)
・エリアマネジメント(国土交通省)
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