縄文服のファッションショーも 第11回縄文の森の秋まつり
縄文時代の大集落が眠る下野谷遺跡公園で10月8日、「第11回縄文の森の秋まつり」が開かれた。夏日となったこの日、会場に訪れた親子連れなどが火おこし体験や勾玉作り、VR(バーチャル・リアリティ)を使って「したのやムラ」へタイムスリップする体験会などを楽しんだ。
会場では、出土された下野谷遺跡の土器などが展示され、子どもたちにスタッフが丁寧に解説していた。今年新たに下野谷遺跡公園の近くにある市立東伏見小学校の「郷土クラブ」の生徒らが、自分で絵柄を描いた縄文服を着て「縄文ファッションショー」でお披露目した。ほかにも縄文人が食べたとされる木の実の展示など、下野谷遺跡の保護に協力するさまざまな市民団体などが丁寧に説明していた。
VR(バーチャルリアリティ)では、市が用意したタブレットを一人1台ずつもち、骨格を復元した竪穴住居などを回り、スタッフの説明を聞きながらタブレットを操作し、縄文人に思いを馳せていた。
下野谷遺跡は同市東伏見6丁目一帯に広がる縄文時代中期の環状集落。首都圏にこれほどの大集落が保存されているのは珍しい、未来に残すべき貴重な文化遺産だと評価され、2015年3月国史跡に指定されている。
(柿本珠枝)
【関連リンク】
・第11回 縄文の森の秋まつり(西東京市Web)
【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。
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