西東京市民まつりに15万人 晴天の2日間を楽しむ
第17回西東京市民まつりが11月11日と12日、市内緑町のいこいの森公園で開かれた。晴天に恵まれた2日間、市内外から15万人(主催者集計)が集まり、商店や団体の出店を訪れ、野外ステージや路上のパフォーマンスを見物したり応援したり。大がかりなまつりのひとときを楽しんだ。
恒例のパレードは12日午前10時半過ぎ、西武池袋線ひばりヶ丘駅南口広場を出発した。楽器を演奏しながら進む小中学生に、沿道から声援が飛ぶ。歩道は人込みをかき分けて進むほどだった。「写真撮るからこっち向いて!」。パレードに参加したわが子に、大きな声で叫ぶ保護者らもいた。
これからの主役は子どもたち。谷戸小学校沿いのパフォーマンスエリアは11日午前、同小の3年生、4年生が先陣を切って登場した。野外ステージも中学生の吹奏楽、保育園児の踊りなどで始まった。家族連れも多く、走り回る子どもたちの歓声が響いていた。
公園中央の出店エリアに170を超えるテントが並んだ。市内のレストラン、食堂、料理店などが集まり、商店会や建設系会社も焼きそばやビールなどを振る舞っていた。呼び込みの声が飛び交い、顔見知りがあちこちで談笑する光景も見られた。
ボランティア団体やNPO法人のほか、福島県下郷町、山梨県北杜市、千葉県勝浦市の姉妹・友好都市が店を構えて特産品を販売した。各県の県人会や大学OBらの出店も入会案内を配っていた。
五輪関連のイベントも開かれた。東京五輪でメダルが期待される体操女子の宮川紗江選手が12日、野外ステージに登場し、「東京オリンピックでメダルを取れるよう頑張りたい」と決意を語った。東伏見のダイドードリンコアイスアリーナを本拠とするSEIBUプリセンスラビッツの選手も登場した。彼女たちは来年2月の韓国・平昌冬季大会の女子アイスホッケー日本代表チームの一員として出場、有力なメダル候補でもある。
ロンドンとリオのパラリンピックで2大会連続卓球で金メダルを獲得したオランダのケリー・ファン・ゾン選手も登壇。シチズン卓球部の選手と見事なラリーを交わした。西東京市は10月、オランダオリンピック委員会などと調印し、パラスポーツの普及・発展を通じた共生社会(ソーシャル・インクルージョン)に取り組む連携事業「Game Changerプロジェクト ―パラスポーツで社会を変える」をともに進めることになった。
主催した西東京市民まつり実行委員会(岡田勇委員長)の集計では、来場者は11日6万5000人、12日8万5000人となり、2日間で計15万人だった。昨年は19万6000人と過去最高だったのに今年は減ってしまった。岡田委員長は「今年はボランティアとして参加した都立保谷高校の生徒たちが、各入口でカウンター(計数機)で計った数字です」と話したうえで、「2日間とも晴れて大勢の人たちに楽しんでもらえた。特に子どもたちが楽しんでいた。最近はお祭も少なくなってきたので、今後もこの催しが『新しいふるさと』と感じてもらえるようにしたい」と語った。
(北嶋孝)
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