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中学生と一緒に防災まち歩き 柳沢公民館と柳沢中学校が共催

By in 災害・防災, 学ぶ on 2018年3月15日

車椅子に試乗するA班の中学生

 西東京市柳沢公民館と同市立柳沢中学校は、東日本大震災発生から7年を迎えた3月11日、地域防災講座「中学生と一緒に防災まち歩き~みんなで災害に強いまちをつくる~」を開いた。同校の生徒をはじめ、同公民館周辺エリアにある住民組織や防災関係機関などが参加した。同校を起点に柳沢、新町地域で、車椅子に乗って危険箇所を探したり、目隠しをして歩いたりと、配慮が必要な人の視点に立って防災を学んだ。

 西東京市公民館は例年全館で地域防災講座を実施している。柳沢公民館では、2015年度から「災害が起こった時に人と人とのつながりによってみんなのいのちを守り、取り残される人がいない地域づくりを考える」をテーマに開いている。今年度は、地域の避難所運営協議会や民生委員・児童員、地域包括支援センターのスタッフなどが、次代を担う中学生と共にまちを歩いた。

 11日当日、柳沢中学校に集合し、参加者はA~Dの4班に分かれた。午前の部では、地域を歩きながら災害時に「役立つもの」「危険なもの」を探した。

 

消火栓発見

防災対応自動販売機を見つけて説明する民生委員の篠宮さん

 

 午前10時に学校を出発。記者はA班に同行した。ジョージ防災研究所代表で、同市を拠点とする防災アドバイザーの小野修平さんの指導の下、班ごとに車椅子に交代で試乗し、防災井戸や消火器、災害時に停電しても飲料製品を無料で提供する「災害対応自動販売機」などを確認した。目隠しして、歩道の傾きや段差、狭さなども体験した。

 

まち歩きの説明をする講師の小野さん

記者(左)も目隠しで段差を降りる要配慮者体験

 

 参加した中学3年生の女子生徒からは、「いつも通っている道なのに消火器に気付かなかった」。地域住民からは「でこぼこ道だと車椅子がガタガタ揺れて気分が悪くなりそう」などの声が上がった。記者も目隠しして歩いたが、段差の登り降りは難しく、一歩がなかなか踏み出せなかった。

 午後の部は、炊き出しを想定したアルファ化米や同校のPTAと生徒が作った豚汁が振舞われた。その後、災害時に避難所に集まった肢体不自由者などさまざまな要配慮者に対する必要なサポートなどについて話しあった。

 

アルファ化米をよそる中学生

身近な避難所はどこかな

 

 参加者の一人は「やるべきことを挙げていたらきりがなかったです。普段からみんなで話し合っておく必要があると痛感しました」と話した。小野さんは「身体的に床で寝られない人でも、例えば学校にある備品を代用してベットを作ることができます。普段から機転を利かせられるような訓練をして、市全体で共有することが大事です」と語った。

 講座を終え参加した中学生は「東日本大震災の時、柳沢中学校に避難しました。今度は私たち中学生がサポートする番だと思います。習ったことをしっかり覚えて、家族や友達に話して、いざというときに活用できたらと思いました」と真剣な眼差しで話していた。
(柿本珠枝)(写真は筆者提供)

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

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