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「その時どうする?」防災ワークショップ 自治会・商店街が呼び掛け

By in 災害・防災, 催事・集会 on 2018年11月7日

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 「その時 どうする?」のその時とは、大きな地震が起きた時のこと。その時起きるいろいろな事態を想定した防災ワークショップが11月4日、西東京市谷戸町にある谷戸イチョウホールで開かれた。

 この日使ったのは、30枚のカード。東京地方が大きな地震に見舞われた時、6時間以内に起きると想定される、さまざまな出来事が書かれている。

 今回の対象は戸建て住宅地。6人で1グループになり、その中に2人組を3つ作る。カードを裏返しに机に広げ、2人組で1枚ずつカードをめくり、そこにかかれた出来事について解決策を考えていく。1枚の解決策を考える制限時間は4分。2人組で10枚、1グループで30枚のカードに対応する40分間が始まった。

 

年齢は30代から70代まで。防災は誰にとっても切実な問題だ

 それぞれのテーブルからさまざまな声が聞えてくる。
「スーパーもコンビニも長蛇の列で欲しいものは売り切れ。東日本大震災の時はこの辺もそうだった」「ペットの犬がいて避難所に行けずに困っている人がいる。何も情報がなくて、助けてあげられない」「本棚の下敷きになっている人が助けを求めている。どうやって助ければいいかわからない」「割れたガラスでケガをして、大量出血の人がいた。止血方法を知らないと、やはり助けられない」

 2人でそれぞれの問題を解決するために、いろいろなアイデアを出し合う。今自分たちにできる最善のことは何か。どれも、算数のように正しいひとつの答えはない問題ばかり。

 

小野さんが昨夜徹夜で作成した戸建て編のカード

 

 カードに対応する40分が終了した。参加者はみな疲れた様子。「ありそうな問題ばかりで、実際起きたらどうしようと思ったら、心臓がドキドキしてきちゃった」という参加者の言葉は、参加した皆が感じたのではないだろうか。「災害時には、その時、そこにいる人たちでできる最善のことを、スピーディーに行う」。わかってはいるけれど。その場に居合わせた時に、自分がどこまで対応できるのか……。

 講師は防災アドバイザーの小野修平さん。このワークショップ、戸建て編での開催は今日が初めて。カードの内容は、これまで被災地で体験してきた内容が多く盛り込まれている。

 

小野修平さんは市内在住。若いが頼りになる防災アドバイザー

 

 主催した谷戸新生会(自治会)と谷戸商店街協同組合からの参加者が多いが、市報を見て参加した市内の住民や福祉団体の人もいた。「災害時を想定し、自分にできることは何か考える」。このワークショップに参加すると、じわじわとこの言葉が身に染みる。大事なお土産だ。

 そう遠くない時期に首都直下型地震が起きる、といわれている。そろそろご近所と一緒に防災について考える頃かもしれない。自分で旗を振るのはなかなか難しいけれど、ご近所を誘ってこのワークショップを受けてみれば、少し前に進むはず。講師の小野さんは最近市内で引っ張りだこだ。この日もワークショップを終えた後、ひばりが丘公民館で防災講座の講師を務める。ワークショップの申し込みはお早めに。
(梶原美佳)(写真は筆者提供)

 

【関連リンク】
・ひばりが丘公民館防災講座 集合住宅の減災対策でつながる(西東京市Web
・特集 首都直下地震の被害想定と対策について(最終報告)(内閣府 防災情報のページ

【筆者略歴】
 梶原美佳(かじわら ・ みか)
 東京生まれ。千葉県育ち。 現在西東京市ひばりが丘在住15年。西部地域協力ネットワーク副会長。マンションの防災専門委員。建築士。

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