社会参加したい人、集まれ! 「こだいら人財の森」事業がスタート

投稿者: カテゴリー: 暮らし オン 2019年3月25日

地域デビューパーティーで披露された車いすダンス

 小平市民活動支援センターあすぴあ(指定管理者・NPO法人小平市民活動ネットワーク)は、自分のスキルや経験を社会に役立てたいという個人と、知識や技能を求める団体をつなげる新事業「こだいら人財の森」を3月にスタートさせた。

 2010年、小平元気村おがわ東(小平市小川東町4丁目)を拠点に発足したあすぴあは、これまで市民活動の見本市を含む「元気村まつり」をはじめ、さまざまな講演会や交流イベントを通じて市民の自主的な社会貢献活動を支援してきた。

人財の森パンフ(クリックで拡大)

 人財の森事業は、小平で活動している多くの市民団体の「人手が足りない」「技術を借りたい」というニーズと、「社会参加したい」「社会の役に立ちたい」「何かを始めたい」といった個々の思いをつなげ、市民活動の裾野を広げるためのシステムとして始まった。

 具体的には、個人は自身の持つ技能や人脈、経験を、団体は希望する「人財」をそれぞれ登録申込書に記入して提出し、あすぴあが希望に沿ったマッチングを行う。団体が求めるものは、例えばイベントに伴う音楽演奏、チラシのデザイン、ブログ作成、会計手伝いなど。4月6日には、団体向けに事業説明会を小平市中央公民館で開く。

 事業の責任者であすぴあ理事の後々恒信さんは「これまで口コミだった出会いの機会をシステム化しようという試み。まず事業の存在を知ってもらい、次にどうしたら登録への一歩を踏み出してもらえるかが今後の課題になる」と話す。

 事業のキックオフイベントとして、3月16日には市民が地域活動に出会う「地域デビューパーティー」を小平市福祉会館で開催した。「福祉」「国際交流」「子育て」「シニア」などさまざまな分野・テーマの約50団体が参加。各ブースで展示と体験を通じて活動を紹介したほか、模擬店で即売会も実施。交流タイムでは小平名産品が当たる抽選会を催し、来場者は団体関係者も含めて約400人に上った。

 

地域デビューパーティーの様子

 

 あすぴあセンター長の田原三保子さんは「つながりを広げ、地域に顔の見える関係をつくっていくことが、人々の人生を豊かにし、街の活性化を促すはず。今後は実績を積み重ねてマッチングの成果を示していきたい」と話している。
(片岡義博)(写真は、小平市民活動支援センターあすぴあ提供)

 

【関連リンク】
・小平市民活動支援センターあすぴあ(HP

 

【筆者略歴】
 片岡義博(かたおか・よしひろ)
 1962年生まれ。共同通信社記者から2007年フリーに。小平市在住。嘉悦大学非常勤講師(現代社会とメディア)。

 

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社会参加したい人、集まれ! 「こだいら人財の森」事業がスタート」への1件のフィードバック

  1. 1

    「小平市民活動支援センターあすぴあ」と「NPO法人小平市民活動ネットワーク」の関係がはっきりしなかったので差し替えました。(編集部)

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