Print This Post Print This Post

西原自然公園で「里山フェスティバル」  自然観察会、野立て、木登り、音楽会も

観察会は「自然を感じる」と好評

 西東京市の西原自然公園で5月12日、開園40年を記念し、初めての「里山フェスティバル~観察会と音楽会~」が開かれた。市民有志の手で公園の若返りをすすめてきた西原自然公園を育成する会(池田干城会長)と西東京市が共催。天候に恵まれ、家族づれや子どもたち、地域の方たちなど300人を超す人たちでにぎわった。

 

開始前から人の列が

 

 午前9時15分の受付開始前から、人が集まり始めた。受付で公園案内図と一緒に焼きそば券(250食予定・無料)も配布された。自然観察会は順次20人程度が、ガイド付きで園内を一周する。樹林と共生している蘭がある。クヌギや草地、花の群生もある。2ヘクタールの公園だが、種類も多彩だ。 表示版には会が制作した小冊子「武蔵野の雑木林再生」の該当ページが表示されていて、わかりやすい。「気持ちいい。ピクニックみたい」と言う子どもたちに、「これがクヌギだよ」とお父さんが話す。次のグループが、もう来た。「ごめんなさい。もうすこしスピードを上げてください」と」スタッフからガイドに声がかかる。

 

ハイジベットはもふもふで気持ちいい

観察広場担当は多摩六都科学館

 

 里山体験では、子ども対象の木登り、自然木の工作、公園で刈り取った草を詰めたハイジベッドもある。2歳ぐらいの子どもが、飛び跳ねて転ぶ。それがおもしろいのか何度も繰り返す。ゆったりと寝転ぶ大人もいる。伸びた葉先の向こうに空が広がる。「寝ると気持ちいいね」と声が出る。

 多摩六都科学館が担当する自然観察広場では、ダンゴムシを触る子、土の中にいる虫たちを探す子、顕微鏡で覗く子、セミの抜け殻を持っていく子などでにぎわっていた。

 

自然の中で「野立て」。お茶の香りも引き立つ

 大人向けには、酵素づくりや押し花づくり、草木染展示などがある。市の茶道華道文化協会による本格的な野立てもあり、着物姿の女性たちが参加者にお茶をふるまう。子どもたちも真剣な顔つきで、茶碗をまわし、お茶を味わっていた。

 

音楽会は隣の文華女子高等学校講堂で

 

 午後1時からは、隣の文華女子高等学校講堂で音楽会が開催され、NHKBSの番組「ニッポンの里山」のテーマ音楽が演奏された。

 参加者にふるまわれた「焼きそば」用のしいたけは自然公園で栽培したもので「そう聞くといちだんとおいしい」と好評だった。

 多くのボランテイアや市の職員のがんばりで、はじめての「里山フェスティバル」はにぎわった。「コンロのガスの出が悪いのよ」と言いながら、柱の陰で焼きそばをひたすら作り続けた女性たちと若い男性もいた。

 

焼きそばを作り続け、「戦い」すんで…。左から3人目が池田会長

 

 池田会長は「このフェスティバルで、公園の萌芽更新に関心をもち、手伝ってくれる人が増えるとうれしい。里山は人の手が入らないといけないと実感している。萌芽更新して若い木を植えたら育つようにもなった。成長が早いのと変化にびっくりしている」と言う。

 昨年夏には、江戸時代の地層から、初めてヤマユリの白い大きな花が開いた。雑木林に手を入れて、ゆっくりと更新し、地面にまで日が射す雑木林に再生してきた結果だ。「昔の公園は暗くて怖かった。入らないで回り道をしていた」という人もいたが、今ではすっかり明るい公園に変わった。子ども遊び場、大人たちの朝夕の散歩道として地域の憩いの場になっていて、四季の移り変わりを楽しめる公園になっている。
(河地素睿)

 

【関連リンク】
・西原自然公園開園40年 里山フェスティバル開催!(西東京市Web
・西原自然公園を育成する会(HP

 

【筆者略歴】
 川地素睿(かわじ・もとえ)
 高知県出身。東久留米市在住20年。法律事務所、旅行業を経てNPO法人に参加する。もうすぐ地域に帰ってくる団塊世代。高齢者も含めた多世代が関わるまちづくりに関心がある。

 

(Visited 115 times, 1 visits today)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA