小平市が出勤・在宅の2交代勤務に 職員の感染に備えて導入
小平市は4月16日、職場から新型コロナウイルス感染者が発生した場合に備えて、市役所の各職場を「出勤」と「在宅勤務」の2つのグループに分ける体制を導入すると発表した。4月17日から順次実施し、とりあえず政府の緊急事態宣言期間の5月6日まで続ける。
職員の感染が判明した場合、その職員が所属する職場を消毒した上、感染リスクがある職員全員を隔離する必要がある。小平市は感染者が出た場合も各職場の業務を継続させるため、業務内容を絞った上で職員の勤務体制を「出勤」と「在宅勤務」の2グループに分割。一方のグループから感染者が出た場合、もう一方のグループが業務を代替してバックアップする体制を確保する。2グループは一定期間おきに交代する。
秘書広報課や財政課など業務の都合上、2交代制にできない部署は、空き会議室を利用して執務部屋を2つに分けるなどの措置を講じる。市民生活に直結する窓口業務については通常通り実施するが、4月25日と5月2日の「土曜窓口」は休止する。
同様の体制は、武蔵野市や福生市など他の自治体でも相次ぎ導入している。総務部職員課は「小平市が2交代制を導入するのは初めて。非常事態になっても市役所の業務を止めることはできない。感染拡大の状況によって5月6日以降も継続するかどうか見極めることになる」としている。
(片岡義博)
【関連情報】
・新型コロナウイルス感染症への市の対応(令和2年4月16日現在)(小平市)
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