ブラック・ジャック像の除幕式

ブラック・ジャックとピノコ像の除幕式 東久留米市の市制施行50周年記念事業

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2021年3月10日

 西武池袋線東久留米駅西口のローターリーに、漫画家の手塚治虫さんが描いた作品「ブラック・ジャック」の主人公ブラックジャックと助手・パートナーのピノコの像が完成し、3月10日午後、現地で除幕式が開かれた。ブラックジャックが銅像になったのは初めてという。

 

 東久留米市の並木克巳市長、東久留米市商工会の井田清治会長、手塚さんの子息で映像作家の手塚眞さんの3人が午後1時過ぎに赤いロープを引くと、覆っていた黒布が落ちてブラック・ジャックとピノコの像が現れた。コートを羽織ったブラック・ジャック像は高さ175センチ、小柄なピノコは70センチ。手塚眞さんが監修した等身大の2人が陽光を浴びていた。

 

ブラック・ジャック像

ブラック・ジャックとピノコの像(東久留米駅西口ローターリー)

 

 この像は東久留米市の市制施行50周年記念事業の一つとして、市商工会が東京都の「アニメ等コンテンツを活用した誘客促進事業費補助金」を活用し、NPO法人「東久留米みんなの夢広場」の募金協力などを得て建造した。

 

 除幕の後、商工会の井田会長がまずあいさつし、「すばらしい銅像ができました。これを機会にコロナ禍のなか、まちの活性化につながり、発展していければと思います」と述べた。

 

 手塚眞さんは「東久留米市は父が晩年に暮らした、思い入れのある地です。そこにこうして父の作品を像として残せてとてもうれしい。ブラックジャックは命の象徴のキャラクターです。東久留米から世界の人びとの健康に向けて、ブラック・ジャックの思いが広がるといいと思います」と話した。

 

 主人公のブラック・ジャックは無免許ながら、ピノコらの協力を得て、天才的なメスさばきで多くの患者の命を救う外科医の物語。並木市長は「ブラック・ジャックはお医者さんなので(東久留米市の)医師会のみなさんからも銅像の件は快諾していただいた」と前置きしながら、「この像はコロナ感染防止の最前線でがんばっている医療従事者のみななんへのエールになるのではないか」と述べ、「コロナ終息後は、東久留米市の観光資源となり、地域産業の活性化につながるよう努力したい」と語った。

 

除幕式

赤いロープを引く並木市長(左)と手塚眞さん(右)ら

 

 東久留米市は1970年10月1日に市制が施行され、2020年度に市制施行50周年記念事業が実施されてきた。手塚治虫さんが晩年の約10年間住んだゆかりの地でもあり、漫画「ブラック。ジャック」のキャラクターが登場するマンホールのふた5箇を製作し、2月下旬に市内5ヵ所の道路に設置。銅像も2月半ばにお披露目する予定だったが、コロナ禍で延期されていた。
(北嶋孝)

 

【関連情報】
・マンガ「ブラック・ジャック」に登場するキャラクターの銅像を建造します(東久留米市
・マンガ「ブラック・ジャック」を通じた東久留米市の地域振興について(東久留米市
・みんなで手塚治虫作品のオブジェを作ろう!(NPO法人東久留米みんなの夢広場

 

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