第2回「西東京百姿」写真展始まる 市長賞など8賞の授賞式 入選100点収録の写真集も刊行
西東京市の風物や暮らしを映し出す第2回「西東京百姿」写真展が4月18日から西武新宿線田無駅前の商業施設アスタ2階のセンターコートで始まった。このあと4月末から6月半ばまで、ひばりが丘PARCO、フレスポひばりが丘、保谷こもれびホールで巡回展示する。(写真展の会場となったアスタ・センターコート)
この写真展は、一般社団法人西東京市文化芸術振興会が昨年から10年計画で始めた。自然、人物、建物、まちなど西東京市の風物と暮らしのすべてを対象に、プロ・アマ問わず公募。応募作品から100点を選んで市内を巡回展示するほか、写真集を毎年発行する大がかりな企画だった。
この日は午前11から会場内で授賞式が開かれた。西東京市長賞は、公園のベンチでジャンケンする子どもを写した作品が選ばれた。池澤隆史市長は「お姉さんと弟がジャンケンしていますが、笑顔がすばらしい」と話すと、受賞した原有紀さんは子どもと一緒に賞状や盾を受け取って「日常の風景、子どもの成長の一コマを撮った写真が受賞できてうれしい」と笑顔で語った。
市議会議長賞は、どろんこ遊びしたあとの子どもを正面から撮った桜井扇里さんの作品だった。保谷七緒美議長が「見た瞬間、選んだ写真のインパクトがお分かりいただけると思います」と紹介すると、会場がドッと沸いた。桜井さんは「子どもが2歳の時の写真です。泥だらけになって遊べるところがあって本当によかった」と感謝していた。
今年は特別協賛3社の名前を冠した多摩商工賞、田島ルーフィング賞、第一生命保険保谷営業オフィス賞があらたに設けられた。このほかヤギサワベース賞も選ばれた。
審査員特別賞は、振興会の副会長を務め昨年5月に亡くなった元日本大学教授の赤澤立三氏を偲んで「赤澤立三賞」と命名された。ひばりタイムス賞は、満開の桜と雪景色を鮮やかにとらえた小柳義次さんの作品が受賞した。
会場では、子どもや家族を撮った写真の前に立ち止まる人の姿が目についた。純然たる風景写真もあるけれど、神社や公園、珍しい雪景色などでも人物を配置した作品が少なくない。
アスタ会場の展示は4月25日まで。その後はPARCOひばりが丘(4月29日~5月9日)、フレスポひばりが丘(5月18日~23日)、保谷こもれびホール(5月29日~6月13日)で巡回展示する。
振興会によると、応募作品は計506点。市内からの応募がほとんどだが、小平市、東久留米市からもあったという。8賞の受賞者は全員市内在住だった。
写真集「西東京百姿 2」はA4版100ページ余り。入選した100点をそれぞれ1ページに収録した。頒布価格は2500円(税込み)。ひばりが丘PARCO4階の書店「リブロひばりが丘」店、保谷こもれびホール、田無駅に隣接する「まちテナ西東京」で発売中。
(北嶋孝)
【関連情報】
・西東京市文化芸術振興会(HP)