TOKYO854が小平市と災害協定を締結 東久留米市、清瀬市に次いで連携
コミュニティラジオ局「TOKYO854 くるめラ」(旧FMひがしくるめ)が小平市と「災害時における放送に関する協定」 を締結することになり、運営元の株式会社クルメディアの高橋靖社長と小林洋子市長が8月19日、市役所で締結式を行った。災害時は市と連携して避難や防災情報を発信する。(写真は、高橋靖社長(右)と小林洋子市長)
クルメディアは2018年6月、東久留米市にFMひがしくるめ(85.4MHz)を開局し、同年7月に東久留米市、10月に清瀬市と災害時放送協定を締結した。今年7月に局名を「TOKYO854 くるめラ」に変更し、出力を10Wに増力して小平市と清瀬市のほぼ全域に放送エリアを拡大したことを受けて今回の協定締結に至った。
ラジオキャスターの経験を持つ小林市長は「災害時、細かな地域情報をタイムリーに発信するラジオの持つ力をひしひしと感じている」。同局が毎週金曜正午から放送する情報番組「ゆったり小平」では第5週目に市内を案内する「リポーター役」として出演しており、「いざという時のために市民のみなさんには普段から身近なツールとしてラジオになじんでほしい」とアピールした。
高橋社長は「TOKYO854は『街を元気にする』と『災害時に役に立つ』が2本柱。避難所ごとの不足物資など地域に密着した情報を伝えるメディアとして役に立てればと思う」と話した。懇談後は情報番組の放送に向けて市長にインタビューをするなど地元ラジオ局らしい締結式となった。
協定は災害対策基本法第57条などの規定に基づき、地震や台風などの災害が事前に予想されたり実際に発生したりした場合、市から局に放送依頼があり、午前8時〜24時の放送時間外でも臨時放送を実施する。これまで東久留米、清瀬両市から依頼で3回の臨時放送をしたという。また市民からの災害情報もメール、FAXで受け付け、放送で伝える。TOKYO854はエリア外からもスマホ・パソコンのアプリ「FM++(エフエム プラプラ)」で視聴できる。
(片岡義博)
【関連情報】
・TOKYO854 くるめラ(HP)
・TOKYO854 くるめラ公式アプリ登場!!(FM++)
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