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不登校などで悩む子どもたちの居場所「ぽくるーむ」始動! 2月中にリサイクルバザーと学習会

投稿者: カテゴリー: 暮らし子育て・教育 オン 2022年2月1日

 学校に行くのがつらい子どもたちが、ボードゲームをして遊んだり、何気ないおしゃべりを楽しんだりできる。そんな居場所づくりを目指す地域のボランティア団体「ぽくるーむ」の活動が柳沢公民館で昨年夏から始まっています。今年度は2月12日にリサイクルバザー、20日に学習会が開かれる予定です。代表の小野修平さんがその経緯や活動を紹介します。(編集部)(写真は「ぽくるーむ」の入り口に置かれた、大学生スタッフ手書きの看板=柳沢公民館)

 

「不登校の子どもの居場所がない」

 

 居場所づくりの発端は、2021年3月。公民館職員から、公民館の夕方枠を活用して子どもの居場所づくりができないだろうか? との声掛けをいただいたことだった。可能性を探るため、まずは情報収集を目的に有志を集め、第1回準備会で子どもを対象とした活動を出し合ってみた。すると、市内には育成会活動や子ども食堂、放課後カフェなどさまざまな居場所があるものの、「学校に行けていない子どもたちへのアプローチは、ほとんどできていない」という地域の課題が見えてきた。

 当初の参加メンバーは、民生児童委員や主任児童委員など、地域の子どもに関わる人たち。保谷柳沢児童館や西東京市社会福祉協議会ほっとネットステーションのサポートも受けながら、延べ10回にわたる準備会を開催し、居場所の方向性について議論を重ねた。

 特筆すべきは高校生・大学生スタッフの存在だ。メンバーには、不登校経験のある若者も参加しており、「どんなスペースなら安心して立ち寄れるか」「当時、どんな声掛けがうれしかったか」など、当事者の目線に立った的確な助言が、居場所づくりを進める上で大いに参考になっている。リーフレットの作成やSNSでの発信など、若者たちの存在は活動の大きな原動力だ。その後も不登校の親の会や、自宅を開放して子どもの居場所づくりをしている方などの参加を得て、メンバーは徐々に広がっていった。

 

当事者が参加してともに楽しく

 

 2021年8月末のプレ企画を皮切りに、月に2~3回、主に夕方4時から6時半の時間帯で、柳沢公民館で活動がスタートした。一人でも多くの人に居場所の存在を知ってもらおうと、若者スタッフが作成したリーフレットやチラシを、大人スタッフが小中学校や行政関係各課に配達し、周知を進めた。市内に4団体ある不登校の親の会とも、ゆるやかな連携が実現した。

 とはいえ、いくらチラシを配布しSNSを発信しても、当然ながらなかなか当事者の参加につながらない。しばらくは、参加者ゼロという日が続いた。そのうち、保護者が数名ほど見学に来られるようになり、そしてついにプレ企画開催から5ヵ月が経過した1月、不登校状態にある中高生が「ぽくるーむ」を訪れた。スタッフ9名に対し、その日の参加者は一気に8名。ボードゲームで盛り上がったり、人生相談(?)をしたり…。「支援する人―される人」というより、参加者もスタッフも共に楽しく自由な時間を過ごすことができると知ったのは、新たな発見だった。

 活動の様子は動画や写真に収め、若者スタッフがSNSでの配信も担っている。ぜひTwitterやインスタグラム等の投稿も覗いてみてもらいたい。

 

SNSの紹介

各種SNSの紹介「4つのSNSを10代・20代スタッフが運用」

 

活動をさらに広めるために―学習会とバザーを企画

 

ちらし

学習会チラシ「家族や不登校に関心のある方を対象に学習会を企画」(クリックで拡大)

 活動を始めて間もない「ぽくるーむ」にとって、子どもたちはもちろんのこと、保護者に存在を知ってもらうことは重要だ。そこで、スタッフの研修も兼ねた学習会を開催し、参加を広く一般に向けて呼びかけることにした。

 学習会の講師は、不登校専門カウンセラーの阿部伸一さん。「ひとりひとり違っていい」をモットーに行うカウンセリングには定評がある。学習会は対面とオンラインの併用で企画しており、講師のいるメイン会場(保谷駅前公民館第2学習室)の様子は、サテライト会場のコール田無会議室Bでも放映する。Zoomからのオンライン参加も可能だ。申込みは専用フォーム又はメールにて受け付けている。

 また「ぽくるーむ」の周知や今後の活動資金を得るべく、リサイクルバザーも企画している。会場はクリスト・ロア修道会(保谷町4-10-26)。「ぽくるーむ」で遊べるボードゲームを体験できるほか、パステルアートを体験できるワークショップ(参加費100円)もある。マイバッグを持参の上、ぜひ会場に足をお運びいただきたい。

 

「ぽくるーむ」のこれから

 

ちらし

バザーチラシ「バザーの売上は団体の活動資金に」(クリックで拡大)

 団体名でもあり、居場所の名称でもある「ぽくるーむ」の「ぽ」は、スワヒリ語の「ポレポレ」からの引用だ。人生いろいろ、「ゆっくり・のんびり・急がない」で大丈夫、というメッセージを込めた。多様性を認める居場所でもありたいということから、オランダ語の「クルー(色)」という言葉も用いた。そんな二つのメッセージを込めた「居場所(ルーム)」を、「ぽくるーむ」は目指している。

 現状は月2~3回程度の開催だが、いずれスタッフを増やしながら開催回数を増やしていきたい。柳沢公民館は遠くて気軽に行けない、曜日が毎回異なるため参加しづらいなどの声もすでに寄せられているため、安定して活動できる場所も探していく。空き家などを借り受け、いつでも来られる居場所ができれば理想的だ。

 不登校も十人十色。たった1年ほどの活動ではあるが、一人ひとりに様々な事情がありドラマがあることを知った。スタッフの私たちが学ぶべきことはまだまだ多い。一方で、参加者と一緒に全力でゲームをするなど、世代を超えてともにホッとできる居場所を目指していきたい。不登校でなくとも、悩みを抱えていたり、居場所を求めている子どもたちがいれば、まずは気軽に遊びにきてもらいたい。

 

【関連情報】
・不登校などで悩む子どもたちの居場所「ぽくるーむ」 「リサイクルバザー」と「学習会」を開催します(西東京市Web
・ぽくるーむ(twitter)(facebook

 

【筆者略歴】
 小野修平(おの・しゅうへい)
 西東京市中町在住。1994年(平成6年)2月生まれ。ぽくるーむ代表。本業はジョージ防災研究所代表で防災アドバイザーとして、防災講座などの講師や防災コンサルティングをしている。地域活動歴も15年となり、碧山小学校避難所運営協議会事務局長や明保中学校地域学校協働推進員及び学校運営協議会委員、西東京消防少年団統括指導者やあめんぼ青年教室スタッフ、谷戸まつり事務局として活動している。

 

北嶋孝
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