「スタンドパイプ」で防災訓練 西東京市田無町4丁目の町内会

投稿者: カテゴリー: 環境・災害 オン 2015年10月22日

03訓練看板

 西東京市田無町4丁目の町内会「旭会」で10月18日(日)、住民が消火栓に直接接続して放水できる消火資機材「スタンドパイプ」を使った防災訓練が行われた。西東京消防署の指導の下、住民約50人が近所の私道で機材の使い方などを学んだ。

 スタンドパイプは、大規模災害発生時に、地域住民が道路上にある消火栓や排水管に差し込み、ホースをつないで初期消火できる器材。消防車が進入できない狭い道路や木造住宅密集地域などでも役に立つ。

 当日の訓練は、大震災で同時多発的な火災が発生し消防隊が間に合わず、住民が消火器で対応するが火が消えないという想定で行われ、消火器による消火訓練とスタンドパイプを使って放水するまでを体験した。

 最初に専用器材で消火栓の鉄のふたを開く。が、なかなか開かず周囲からは「本番だったら大変。訓練してよかった」との声が上がった。ふたを開放後、放水弁に水量調節ハンドル器材をはめ込む。次に吐水弁にスタンドパイプを結合させ、最後にホースをはめる。参加者は順番に慣れない手つきで一連の動作を確認しながら実践した。

 

 

 

 同消防署員によると、消火栓の水圧は強く、今回使用した栓は吐水弁を開放すると約10メートルの水柱が立つ。器材の取り付けが不十分だと怪我の原因にもなるとのこと。特に器材の取り付け方法、ホースの持ち方や放水のコツ、交代する際のホースを持つ手の位置や体の入れ方などの注意があった。

 その他、町内の個人宅庭にある飲用可能な防災用井戸の場所を確認。各家庭から持ち寄ったカセットコンロで井戸水を沸かして、アルファ米(市が備蓄する賞味期限近くの品を活用)を作り試食した。

 旭会会長の小川清則さんは「普段顔を合わせない人とも顔見知りになれて、みんなで消火栓の使い方などを勉強できてよかった。いざというときに役立つと思う」と話していた。

 西東京市には現在スタンドパイプは21台、市内各小中学校などの防災備蓄倉庫に配置している。近頃は自治会単位でも購入を始めているところだ。1台20万円から30万円程度と高額だが、同市では市の防災市民組織に登録すると、購入金額の2分の1、最高20万円の補助金が出る。
(柿本珠枝)

 

【筆者略歴】
 柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

 

 

柿本珠枝
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