令和初、街中練り歩く神輿渡御に興奮 田無神社例大祭
西東京市の田無神社例大祭が10月14、15日に行われた。本社神輿などが街中を練り歩くのは5年ぶり、令和で初となり、神輿の担ぎ手ら参加者は興奮と歓喜に包まれた。
例大祭は毎年行われる祭祀のうち、最も重要で厳粛な神事。宵宮の14日は午後6時から女神輿と万燈神輿が田無駅北口・アスタ前を出発し、駅前ロータリーから青梅街道を通って田無神社まで、街中をまわった。伝統の継承、商業の活性化、西東京市のさらなる発展を願い、女神輿は5年ぶりの復活。女性の担ぎ手が次々と代わりながら、威勢のいい掛け声と笑顔で進んだ。
女神輿を担いでいた60代の女性は、約20年前から渡御に参加しているといい、「本当に久しぶりで、すごい盛り上がり。やっぱり血が騒ぎますね。(体が)痛くてもがんばっちゃう。明日も来ます」と声を弾ませていた。神社境内では子供から大人まで多くの参拝者が出店や、保谷和太鼓会の演奏などを楽しんだ。
本宮の15日はあいにくの雨のなか、午前10時から例大祭祭典などが行われ、11時すぎに本社神輿が出御。昼すぎには雨も上がり、青空がのぞくなか、午後3時半の神社還幸まで周辺を練り歩いた。
本社神輿渡御は台風やコロナ禍で2019年からなく、4年ぶりに復活した昨年は神輿を担ぐのは境内参道だけ。街中は神輿を台車にのせての渡御で、街中を練り歩く通常の形は5年ぶりだった。
午後4時からは担ぎ手を代えながら参道を二往復する宮入道中が行われ、境内の興奮は最高潮に達した。社殿還幸時には、神職、総代・世話人らが本社神輿に向かって紙吹雪を撒いて祓い清め、例大祭を締めた。
宮入道中に参加した30代男性は「最初は雨がすごくて風邪をひきそうと思ったけど、晴れてよかった。楽しかった」と振り返り、「少しでも田無を盛り上げたいという気持ちで担ぎました」とも話していた。
(倉野武)
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