2021年3月10日、西武池袋線東久留米駅西口のローターリーに、マンガ家手塚治虫の代表作のひとつ『ブラック・ジャック』の主人公像が設置され、その除幕式がおこなわれた。手塚治虫は1989年に亡くなっているが、晩年の約10年、東久留米市に住んでいたという縁があり、東久留米市のまちおこしに〝一肌脱いだ〟かたちになっている。

 前回、東久留米市にある旧石器、縄文、江戸にまたがる「川岸 (かわぎし) 遺跡」についてレポートしてあらためて感じたのは、この地にある古代遺跡の多さである。東久留米市は都内で唯一「平成の名水百選」に選ばれたこともあり「水のまち」を謳っているが、その自慢の川沿いには、ことごとく遺跡があるといっても過言ではないだろう。

 2008(平成20)年6月、東久留米市の落合川と南沢湧水群が「平成の名水百選」に入った。この「名水百選」入りがあって、いまでこそ東久留米市は〝川のまち〟とか〝水のまち〟と言って違和感がないが、ここにいたるにはかなりの紆余曲折があった。ものごころがついたときから東久留米市(当時は久留米町だったが)に半世紀以上住んでいる者として、川の「死と再生」に関する話を記しておきたい。

「川岸《かわぎし》遺跡」というのは、東久留米市の旧石器時代、縄文時代、江戸時代にまたがる重層遺跡である。落合川が黒目川に合流する地点のすぐ右側に位置する。ヤオコー新座栗原店の真裏にあたり、落合川を挟んだ対岸には東久留米のスポーツセンターがある。

 27回目を迎える東久留米市環境フェスティバルが6月10,11日の両日、市役所を会場に4年ぶりに開かれる。主催するのは東久留米市環境フェスティバル実行委員会(志藤美和委員長)と東久留米市。

 このところのポカポカ陽気に誘われて、春の息吹を感じてみようと雑木林での散策を思い立ち、武蔵の面影が色濃く残る東久留米市の柳窪地区に出かけた。  柳窪と言えば、市内に残る唯一の萱葺き屋根の古民家・村野家住宅が有名だ。国の登録有形文化財で主屋や付随する門、土蔵、宅地など全体で「顧想園」として保存されている。顧想園の価値や魅力の説明はまたの機会に譲るとして、柳窪とはどんなところかを紹介したい。

 図書館に行かなくても女性の生き方や男女平等などのテーマに簡単にアクセスできる、便利な図書コーナーが東久留米市役所2階にある。男女平等・共同参画社会の実現をめざすうえでのさまざまな問題の理解を深め、市民が行動するきっかけになればーとの目的で、市の男女平等推進センター(フィフティ・フィフティ)内に設置されている。

 コーヒーを飲みながら絵や書を鑑賞し、買い物もできる-と評判のスポットが、東久留米市大門町にある。精神障害者との共生社会の実現をめざす特定非営利活動法人「武蔵野の里」が運営する「ぶどうの郷」だ。東久留米駅東口から徒歩7分。旧北口商店街を道なりに黒目川に向かい、一つ目の信号を越えると右側に元信用金庫だった総2階建ての白い建物が見えてくる。

 ロシアによるウクライナ軍事侵攻が始まって1年になろうとしているなか、東久留米市でいま、市民によるウクライナ応援コンサートの準備が進んでいる。2月26日(日)に市内のまろにえホール(東久留米市生涯学習センター)で開かれるコンサートには、ウクライナ出身でオペラ歌手、ウクライナの民族楽器・バンドゥーラ奏者として世界的に有名なオクサーナ・ステパニュックさんが出演する。

「走ろう。自分のために。誰かのために。」をスローガンに3月5日(日)午後、東久留米市を流れる落合川沿いの遊歩道をメインコースとするチャリティーラン(ホワイトリボンラン)が行われる。2016年から全国各地で開かれ、東久留米での開催は今回が初めて。参加申し込みの締め切りは1月31日。

 ひばりが丘団地エリアのコミュニティー組織「まちにわ ひばりが丘」が3年ぶりに隣接する公園を会場に7回目の周年祭「にわジャム2022」を開催した。新型コロナウィルス感染症を拡大させないよう、2020年は拠点施設「ひばりテラス118」の広場で小規模なマルシェを開いた。2021年はほとんどのコンテンツをオンラインで提供した。形を変え続けてきたイベントが、今年はようやく従来に近い形に戻った。公園を埋めた約6000人の人波は、ずっと地中にたまっていた水が湧き出てできた流れのようだった。(写真は、賑わうひばりが丘けやき公園)

 西東京市の池澤隆史市長と東久留米市の富田竜馬市長が11月7日にそろって警視庁を訪れ、移転が予定されている西東京市の田無警察署の後に運転免許更新センター新設を求める要望書を提出した。西東京市議会第4回定例会で池澤市長が11月26日までに議員の一般質問に答えて明らかにした。(写真は、移転予定の田無警察署)

 「関東の富士見百景」にも選ばれた西武池袋線東久留米駅西口の「富士見テラス」が、補修工事費用が多額になるなどの理由で除却(取り壊し)されることになった。東久留米市の富田竜馬市長が、同市議会第3回定例会で「駅西口昇降施設における富士見テラス部の除却」方針を報告。関連工事費990万円を計上した補正予算(第8号)が9月28日に全会一致で可決、成立して本決まりとなった。(写真は、取り壊しが決まった富士見テラス=2022年10月3日撮影)

 今年、創立100周年を迎えた自由学園(東久留米市学園町)が12月1日に「初めての通史」となる書籍『自由学園一〇〇年史』(自由学園出版局発行、9900円)を出版。また、年表や写真、学園新聞などの資料を集めたデジタルアーカイブ「自由学園100年+」も公開した。社会に開かれた教育を目指し、積み重ねてきた学園の歩み、さらに、地域とのかかわりを重視してきた歴史も紹介されている。刊行や地域への思いを高橋和也学園長(60)に聞いた。(写真は、1937年、当時の久留米村での初等部登校風景=自由学園資料室提供)

 任期満了に伴う東久留米市長選挙が12月19日に告示された。市選挙管理委員会によると、同日午後5時までに前都議の細谷祥子氏(67)、前市議の富田竜馬氏(44)、元市議の篠原重信氏(70)の3人が届け出た。ともに無所属新人3候補の選挙戦となった。投開票は12月26日。