輝く笑顔がならぶ 第3回ハンサム・ママフェスタ

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙暮らし オン 2018年7月15日

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 子育てしながら起業する女性たちを支援しようと、第3回ハンサム・ママフェスタが7月10日、田無・アスタ2階センターコートで開かれました。暮らしから生まれた商品や工夫を凝らしたサービスなどが22の出店に並び、これまで最多の1000人を超える人たちが集まりました。会場を回った渡邉篤子さんの報告です。(編集部)

 西武新宿線田無駅とアスタの2階を繋ぐペデストリアンデッキは強い陽射しにさらされていた。開店前の入り口に並ぶ人は数人しかいなかった。
 開店2分前、鍵が開けられると、見計らっていたかの様にデッキの日陰にいた人達が次々と入り口に向かい、たちまち列ができた。
 挨拶と共にドアが開くと、人の流れは真っすぐにセンターコートへ向かった。

 センターコートで人々を迎えたのは賑やかなハンドメイドの作品、楽しげな体験やワークショップのスペースとその出店者達。審査を通過し、スキルアップを重ねた各ブースのオーナー達は、背筋を伸ばし、晴れやかな笑顔で来る人を迎えた。

 

「ここが私のお店です!」「Knot」の工藤浩子さん

 

 「ハンサム・ママフェスタ」は女性の働き方をサポートするプロジェクトの一つ。3回目となる今回は、手作りの小物を販売する店が15、ワークショップが3、体験コーナーが4、全部で22のブースが設けられた。入り口から順番に辿っていくと全てのブースが覗けるように並んでいた。

 

ぐるぐる回ってお気に入りを探す

 

 店に並ぶ品物から、出店者のメッセージがが感じられた。
 「子供を連れて外出する時に、こんな物があったら快適」「こんな物が身近にあったら嬉しいでしょ」「自分らし物作りをしています」…。そんな声が聞こえてくる。

 ペットの服や小物を販売していた「cocosquare」の土方央子(ひじかたひろこ)さんは「イベントに先立って行われた専門講座で勉強したことを念頭に、ディスプレイを考えました。スペースの半分は合格点、半分は改良の余地があります」と自己採点は厳しい。「今後は婦人服に取り組みたい。ペットとお揃いの服も広く販売したい」と夢を語った。

 

自分で作ったブラウスで店に立つ

 

 曲がり角にあったのは「よもぎ蒸しサロン ほっか」の体験コーナー。暖かなよもぎ茶を差し出される。微かなよもぎの香りが爽やかだ。施術を受けている方は「冷房で足が冷えていたのでありがたい」と満足そうな笑顔を傍らのベビーカーに向けた。

 

気軽に体験できます!

 

 このサロンを経営する吉田満恵さんに話を聞いた。「ハンサム・ママフェスタには第1回目から出店している。フェスタは勉強したことを発表する機会。また、ここで繋がりができたことで活動場所も広がった。評判が口コミで拡がりサロンに来てくれる人も増えた。ハンサムママプロジェクトには本当に感謝しています。他の地域の友人からは羨ましいと言われる」と語った。

 

吉田満恵さん(左)とスタッフさん

 

 幅180センチの机に沢山の作品が並ぶ。使い方の説明や工夫したポイントをポップで表示する。見本を広げる。どの店からも「気合い」が感じられる。出店者に尋ねると、はっきりと分かりやすく説明してくれる。お客さんとの会話も弾みお買い上げ。「勉強の成果」が売り上げアップにつながっている。

 なかでも沢山の赤ちゃん用品をすっきり美しく展示していたのは、このフェスタの出店技術サポートをする「plume」の野宮純子さん。「自分も出店者なのでプレッシャーもありますよ」と言うが、その声は明るくプレッシャーなど微塵も感じさせない。

 

さすがの店構え

 

 ネットでの販売を主にやっているという安藤裕美さんは布に文字を刺繍したり、刺繍した布を使ってアクセサリーを作成している。店構えも白と黒を基調にしたシックな雰囲気。作品とよく調和している。講座で勉強したことを元に自分らしさも大切にしたディスプレーだと言う。「お客さんと対面して販売することは楽しい。これからも経験を積んで行きたい」と語った。

 

「WASH world」安藤裕美さん

 

 ハンサム・ママプロジェクトのメーンコーディネーター、ハーブネット代表の浅川絢子さんに話を聞いた。
 「ハンサム・ママプロジェクトも3年目となり、コアができて来たかな、と感じる。講師として受講者の前に立つと、本気で学びに来ている熱気を感じる。講義の聞きどころが変わってきて、学びが深まり、感度が高くなっている。学んだ人が順調に活躍している事例も沢山聞いている。そういう先輩が生まれてきていることが、さらにこのプロジェクトを勢いづかせると思う。今後は女性だけでなく、男性にもこの輪の中に入ってもらいたいと考え、新しいイベントに着手している」と語った。

 

浅川さん(左)と、初めて出店した「Pink Coral」明石弥生さん

 

 西東京市産業振興課の五十嵐豊課長は「ハンサム・ママプロジェクトが順調に育っているのは、市民のニーズに沿っているから」と分析する。「市の調査によると、子どものいる世帯の90%の女性が働きたいと思っている。その子育て中の女性を無理なく、段階的に支援して起業や就労に繋げたい、という思いで取り組んでいる。このプロジェクトが街の中で『見える化』してきたと感じる。今日も人出は途絶えず、盛会のまま終わりそうです」。誰一人として休まず、元気な笑顔で接客する出店者を眺めながら、頼もしそうに語った。
(写真は筆者提供)

 

【関連リンク】
・ハンサム・ママフェスタ 出店イベント 7月10日に開催(西東京市Web
・ハンサム・ママプロジェクト(専用ホームページ

 

渡邉篤子
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