Print This Post Print This Post

2019年度予算案可決 選択的夫婦別姓制度を求める陳情採択 西東京市議会第1回定例会

By in 市政・議会 on 2019年3月29日

第1回定例会は31日間の会期を終えた

 西東京市議会(田中慶明議長)の第1回定例会は最終日の3月27日、西東京市の2019年度一般会計予算案と、消費税の値上げに伴うプレミアム商品券事業費などを盛り込んだ補正予算案を賛成多数で可決。国民健康保険など4つの特別会計予算案と下水道事業会計予算案、空き家対策推進条例案や子ども相談室を設置する住吉会館条例の改正案などは全会一致で可決した。選択的夫婦別姓制度の導入を求める陳情は賛成多数で採択、同趣旨の議員提出議案も賛成多数で可決した。

 

▽採決の内訳

 一般会計予算案採決の内訳は、賛成16(自民8、公明5、立憲フォーラム3)、反対10(共産4、生活者ネット2、田村広行、納田さおり、森輝雄、小峰和美)、退席1(冨永雄二)。統一会派みらい(2人)は小峰氏が反対、冨永氏は退席した。

 選択的夫婦別姓制度の導入を求める陳情と同趣旨の議員提出議案の採決内訳は、賛成22、反対5(山田忠良、浜中義豊、酒井豪一郎、小林達哉、冨永雄二)となり、自民とみらいは対応が分かれた。

 

提案理由を説明する丸山浩一市長

 

▽予算を評価する

 当初予算案の総額は714億1300万円、18年度比4.1%減となり、懸案だった財政調整基金の繰入金を4億6900万円と前年度の半分以下に抑え、基金残高も年度末に21億9000万円に引き上げる見込みとなった。

 賛成討論に立った藤田美智子氏(公明)、酒井豪一郎氏(自民)、森信一氏(立憲フォーラム)はいずれもこれらの健全財政を目指す努力を評価し、フレイル予防事業などを含む「健康」応援都市実現の政策を支持。子ども条例を具体化する施策も後押しするほか、マンホールトイレの配備、空き家対策の推進などを賛成理由に挙げた。

 

▽反対理由に各派の特徴

 反対討論はこれらに一定の賛意を示しながら、各派の視点から施策を批判し、反対の論拠とした。

 藤岡智明氏(共産)は、行財政改革大綱に基づくアクションプラン(行動計画)の項目を取り上げ、利用料手数料の値上げによる市民の負担増やサービスの低下をもたらすと非難。「有料化、値上げで市民の暮らしに追い打ちを掛けることが健康応援都市を目指すことになるのか」とプランの撤回を求めた。このほか、がん検診の利用者負担増、就学援助の低さも指摘。保谷庁舎解体と仮庁舎整備方針、市民会館の閉館と官民連携による施設整備も、市民合意を得られていないと強く主張した。

 生活者ネットの後藤優子氏は、健康、福祉、環境、教育などの施策を次々に挙げて評価しながら、「私たちが予算案に反対するのはただ一点、資源物の戸別収集を強行するからです」と述べ、戸別収集になると収集回数減などによって「6割の世帯でサービス低下を招くほか、1年前の説明に比べ経常経費が2倍になる事業を、市民不在のまま10月実施で進めるのは理解できない」として10の問題点を列挙。市民意見の丁寧な聴取を求め、拙速な実施を見直すよう要望した。

 小峰和美氏(統一会派みらい)は向台町の「歴史と緑の散歩道」改修工事を取り上げた。小峰氏によると、この事業は旧田無市の第3期基本構想に基づいた7大事業のひとつ。市民プロジェクト検討委員会を設置して話し合いを重ね、1992年から整備事業が始まった。車の速度を制限するためにカーブを多く取り入れ上に壁画を道路沿いに設置し、当時の担当部長が警察側と協議を繰り返して実現にこぎ着けたという。「こういう事情を考えたら、いきなり改修工事はないはず」と、市政の経緯を踏まえた対応を求めて反対の理由とした。

 

▽無所属議員の討論

 このほか納田さおり氏(無所属)は「反対の最も大きな理由は、ガバナンスが崩壊した予算を許せば、近い将来、財政の崖から転落するから」と警鐘を鳴らし、「乾いた雑巾を絞るようにして捻出したお金を、資源物の戸別収集や勤労福祉センターなどの政治予算にばらまいている」と主張。田無駅南口周辺の施設整備の方向が打ち出されていないと声を強めた。田村広行氏(無所属)も仮庁舎整備事業や資源物の戸別収集などの問題点を挙げ、丸山市政は「市民を置き去りにしている」と反対理由を述べた。森輝雄氏(無所属)も保谷町5丁目の市有地売却や共同ごみ処理施設「柳泉園」の焼却炉大規模改修問題などを取り上げ、反対意見を展開した。

 一般会計予算案の討論、採決に先立って、この日追加提案された一般会計補正予算案が予算特別委員会で審議された。補正予算案は2億8800万円を追加して総額717億100万円となり、今年予定されている消費税増税に関連するプレミアム商品券事業や風しん抗体率引き上げのためのワクチン接種などの費用が計上されていた。予算特別委で可決。本会議の討論を経て採決された結果、賛成多数で可決された。賛成26、反対1(田村広行)だった。

 

▽その他の陳情と議員提出議案

 「保谷町5丁目の市有地売却を止めるよう求める」陳情2件が採決され、賛成少数で不採択となった。内訳は、賛成8(共産4、生活者ネット2、森輝雄、田村広行)。「森林環境贈与税の活用に関する」陳情は全会一致で採択した。

 「沖縄県民の意思を尊重し、辺野古新基地建設問題を国民全体の問題として、公平、公正にさまざまな選択肢を検討することを求める意見書」(議員提出議案)は賛成少数で否決された。内訳は、賛成13(共産4、立憲3、ネット2、田村広行、納田さおり、森輝雄、小峰和美)、反対14(自民8、公明5、冨永雄二)。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・付議案件・結果(平成31年第1回定例会)(西東京市議会

 

(Visited 217 times, 1 visits today)

One thought on “2019年度予算案可決 選択的夫婦別姓制度を求める陳情採択 西東京市議会第1回定例会

  1. 1

    生活者ネットの後藤優子氏の討論のなかで「4割の世帯でサービス低下を招く」としましたが、サービス低下を招くのは「6割の世帯」の誤りでした。お詫びして訂正します。確認不十分でした。本文は訂正済みです。(北嶋)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA