ハスの花が約100種、色と形、香りも魅力 旧東大農場の見本園で観蓮会

投稿者: カテゴリー: 暮らし環境・災害 オン 2019年7月22日

ピンクが鮮やか

 西東京市緑町にある東大生態調和農学機構(旧東大農場)のハス見本園で7月20日、恒例の観蓮会が開かれた。日本の在来品種や作出された品種など約100種が枡目状の池や大鉢で美しい花を咲かせていた。

 梅雨時の曇り空の下、約20人のボランティアスタッフが笑顔で迎えてくれた。「今年は日照時間が少ないので、野菜同様、ハスにとっても辛い年です」とスタッフは言う。それでも色とりどりに開いたハスの花が緑の葉の間から浮かび上がっていた。

 

 

 午前8時からツアーが始まった。技術部緑地チーム職員の石川祐聖さんが案内役を務めた。石川さんは先頭に立って園内を回り、大賀蓮や真如蓮、緑地美人の特徴や、ハスと睡蓮の違いなどを説明した。熱心にメモをとる参加者もいて、質問も次々に出た。ハス見本園は200種を超えるコレクションを育種・保存するという。

 

 

 石川さんによると、ハスの花は午前3時頃から咲き始めて5時頃に満開になり、10時過ぎに閉じる。開花はわずか7時間前後。花の寿命は4日間で毎日開閉する。日が経つにつれて花は大きく開き、4日目の午前中には散ってしまう。「色も日を追って変化していくので、一刻として同じ花はない」との説明だった。

 ハスは種によって香りも違う。花が開いていない蕾を、石川さんがトントンと叩くと、ぱあっと花びらが開いた。引っ掛かっていた花弁の先が外れたのだ。花の香りが漂い、ツアーに参加した人々が順に嗅いでいく。香りは花が咲いた時が一番強いという。爽やかな香りだった。

 

手をかざして説明する石川祐聖さん(左から2人目)

花の香を楽しむ

 

 石川さんは「花にこれほど近づいて香りを味わえる場所はあまりないので、楽しんでいってください」と語った。別種の白い花を嗅いでみたら、先の花とは全く異なる甘い香りが漂ってきた。多種多様な花ハス。形、色、香りに魅せられた。

 今年は6月11日~7月19日の火曜日と金曜日、午前8時45分から10時45分まで日時を限定して一般公開してきた。20日の観蓮会をもって終了となったが、10名以上の団体は公開期間外の入園も可能。事前に申し込み許可制となる。(http://www.isas.a.u-tokyo.ac.jp/public/visitors.html#1

 

蓮の葉の噴水

しがみつくカエル

 

 農学機構のホームページによると、一般公開には1600人が入園、観蓮会に訪れたのは午前7時からの4時間で565人に上った。
(卯野右子)(写真は筆者提供)

 

【関連リンク】
・観蓮会の開催について(東大生態調和農学機構
・ハス見本園一般公開に1,600名が、観蓮会に565名が来園(東大生態調和農学機構
・東大ハス見本園(東大生態調和農学機構

 

【筆者略歴】
 卯野右子(うの・ゆうこ)
 西東京市新町在住。金融会社勤務。仕事の傍ら「アートみーる」(対話型美術鑑賞ファシリテーター)「みんなの西東京」「放課後カフェ」の活動に参加。東京藝術大学で「アートX福祉」を履修し、2019年4月より東京都美術館のアート・コミュニケータとして人と美術館を繋ぐ活動を開始する。

 

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