武蔵野美大で学生の入構禁止 相次ぐ大学の行事中止
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、武蔵野美術大学が学生のキャンパス入構を禁止したのをはじめ、3月5日までに小平市内の6つの大学では卒業式や入学式など各種行事の中止・規模縮小の決定が相次いでいる。
武蔵野美大は2月29日の段階で、3月16日の卒業式と全学科別に予定していた学位記などの授与、4月6日の入学式の中止を決めた。
さらに3月2日から16日まで鷹の台キャンパス、市ヶ谷キャンパス、吉祥寺校で、証明書・学割の交付や就職活動を除いて、学生の入構を禁じる臨時措置を取った。これに伴って通信教育課程が3月7日~10日に鷹の台キャンパスで開催予定の卒業制作展や同時開催の入学相談会、15日の三鷹ルームでの入学相談会も開催を見合わせた。
同大総務チームは「美術大学は休講中も学内で制作活動に取り組む学生たちが濃厚接触をする可能性があるため、感染拡大の防止を徹底させるため入構を制限した」としている。多摩美術大学や女子美術大学などでも同様の入構禁止措置を取っている。
このほか嘉悦大学は、学生の構内立ち入りを3月末まで原則禁止とし、3月18日の学位記授与式、3月のオープンキャンパス、学校見学会などの中止を決定。白梅学園大学・白梅学園短期大学も3月14日の卒業式・学位授与式を中止し、卒業証書と学位の授与だけを時間と規模を縮小して実施する。
一橋大学小平国際キャンパス(本部・国立市)は3月19日の学位記授与式の参加者と規模を縮小して開催。文化学院大学小平キャンパス(本部・渋谷区代々木)は3月11日の卒業式をクラス単位での学位授与式として行う。いずれも出席は卒業・修了する学生に限るとしている。
津田塾大学は3月17、18日の卒業礼拝、卒業式予行と卒業・修了式は開催し、白梅学園大学は4月1日の入学式はプログラムを変更して開催する予定。各大学とも今後の状況次第で中止する可能性があるとしている。
(片岡義博)
【関連情報】
・新型コロナウイルスに伴う対応・対策について(武蔵野美術大学)
・こだいら6大学(小平市)
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