武蔵野美術大学が学生を経済支援 30万円給付や無利子貸与

投稿者: カテゴリー: 新型コロナウイルス子育て・教育文化 オン 2020年5月6日

武蔵野美術大学(写真は武蔵野美術大学提供)

 新型コロナウイルス感染拡大による経済的被害のため学業を断念する大学生が相次ぐ中、武蔵野美術大学(小平市)は5月4日、窮状にあえぐ学生を経済的に支えようと貸付金と給付金を柱とする緊急支援制度を独自に導入すると発表した。

 学生団体「高等教育無償化プロジェクトFREE」が感染拡大の影響を探るため全国の大学生ら1200人を対象に実施したアンケート調査(4月29日発表)によると、「退学・休学を考えている」と答えた学生が25%に上った。緊急事態に伴う学生への経済的支援については既に公的な奨学金制度があるが、独自の支援策を講じる大学が全国で相次いでいる。

 武蔵野美術大学は、家計の急変による仕送り停止やアルバイト先の休業などで家賃や生活費、授業料などを支払うことができない学生を対象に「持続性のある学生支援」を目指し、第1弾の支援策として以下を決定した。

 ①卒業後、原則5年以内を返済期限とする30万円の無利子貸与②在籍年度内を返済期限とする5万円か10万円を選択する無利子貸与。返済完了後は同じ年度内なら何度でも利用できる③1件30万円の給付型奨学金④学費延納・分納期限の約40日間の再延長⑤教育ローンの利息の大学負担。①②については5月11日から利用できるようにする。

 経済支援のほか、夏休みや春休み、年末年始、芸術祭期間など年度内の日程をフル活用し、授業時間を確保するよう学事スケジュールを組み直す。

 長澤忠徳学長は「この余儀なくされた経験で世界は変わろうとしています。この惨事の後に出現するであろう『New Normal』ともいうべき未来社会を、学生のみなさんが本学教育で育んだ『創造的思考力』で貢献し実現していくことを私は確信しています」とのコメントを発表した。
(片岡義博)

 

【関連情報】
・新学事予定と学修支援について -ムサビ生の学びを止めないために(武蔵野美術大学
・新型コロナ感染拡大の学生生活への影響調査(高等教育無償化プロジェクトFREE

 

【筆者略歴】
 片岡義博(かたおか・よしひろ)
 1962年生まれ。共同通信社文化部記者として演劇、論壇などを担当。2007年フリーに。2009年から全国52新聞社と共同通信のウェブサイト「47NEWS」で「新刊レビュー」を連載。著書に『文章のそうじ術』(言視舎)など。小平市在住。

 

(Visited 1,111 times, 1 visits today)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA