マスク不着用の子どもの悩みを共有しよう 小平のグループが情報交換の場を開設

投稿者: カテゴリー: 新型コロナウイルス暮らし子育て・教育 オン 2022年3月1日
HP

「子どもの豊かな育ちのための会小平」のホームページ(クリックで拡大)

 コロナ感染をめぐりマスクを着けていない子どもを教育現場で差別しないよう求めた請願が2月28日、小平市議会で全会一致で採択されたことを受けて、請願の署名運動を進めてきた「子どもの豊かな育ちのための会小平」は、同じ悩みを持つ全国の子どもや保護者、教育関係者らがサイト上で情報を共有し意見交換ができる「チャットスペース」をホームページ上に開設した。(写真は、「子どもの豊かな育ちのための会小平」のホームページ)

 

 請願は学校でのマスク着用に苦しむ子どもたちの保護者らが作成した。周りの目が怖くてマスクを外せず何度も体調を崩した子どもの母親や、マスク常用の長期的影響を心配する母親。請願者の小野真帆さんの長女(小学1年)はマスクをせずに通学したところ、周りから「話す時はマスクをして」「なぜマスクをしないのか」などと言われ、学校で声を出せなくなった末に登校しなくなった。

 「苦しんでいる子どもたちを救いたい」「どんな子ものびのび活動できる環境をつくりたい」と市内の母親や市議らからなる「子どもの豊かな育ちのための会小平」が発足。昨年12月から請願の準備を進めるとともに署名運動を展開し、2月末までに市内をはじめ全国から2636筆の署名が集まった。

 

呼び掛け

署名を呼びかける「子どもの豊かな育ちのための会小平」メンバー(同会提供)

 

 署名運動の過程でマスク着用に苦しむ子どもの保護者から「自分たちも学校や自治体に働きかけていきたい」といった相談が全国から寄せられた。状況を建設的に改善していくため、会のホームページ上に請願の筆頭紹介議員の安竹洋平さんが構築した独自の情報共有の場「チャットスペース」を設けた。メンバー間でのチャット、ファイル共有など情報シェアに要する機能がそろい、特定の事業者や海外に情報が流れる心配はないという。

 チャットスペースは全国版と小平市版に分かれ、全国版は苦しい思いを投稿するだけの場ではなく具体的な活動につながる場とするため、請願や陳情などの行動を既に起こしたり、起こそうとしたりしている人、そうした活動に協力したい人などを対象にしている。

 サイトには、これまでの活動経緯のほか、街頭演説に要するツール、請願採択に向けた議会各会派への働きかけなどの事前準備、各メディアの資料などを掲載している。
「子どもの豊かな育ちのための会小平」のサイトは以下。
https://kodaira-kodomo.com/
(片岡義博)

 

【関連情報】
・子どもたちの豊かな育ちのための署名活動(HP

 

片岡義博
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