小平市議会

黙食解除など求める要望書を国に提出 209自治体への公開質問状を基に 小平市の活動が全国規模に拡大

投稿者: カテゴリー: 子育て・教育 オン 2022年9月17日

 新型コロナウイルス感染をめぐり、教育現場の行き過ぎた感染対策の緩和を求める小平市の市民団体の活動が全国規模に広がっている。今年2月、小平市議会で給食時の黙食やマスク会食の見直しなどを求める請願が全会一致で採択されたことを機に「全国有志子どもを思う会」が発足。子どもたちの実態調査に続き、全国の自治体に対する公開質問状の集計結果を受けて9月15日、コロナ禍におけるマスクや黙食の解除などを求める要望書を文部科学省と厚生労働省に送付した。

 

■何で子どもはだめなの?

 小平市議会への請願書を作成したのは「子どもの豊かな育ちのための会小平」。署名運動をする過程で、マスク着用に苦しむ全国の子どもの保護者から「自分たちも学校や自治体に働きかけていきたい」といった相談が数多く寄せられ、代表の小野真帆さんは子どもたちの声を伝えようと「全国有志子どもを思う会」を立ち上げた。

 

子どもの声を伝えるチラシ

子どもの声を伝えるチラシ

 

 文部科学省は5月、熱中症対策のため登下校中や運動時はマスクを外すよう各自治体の教育委員会に通知したが、実際はほとんどの子どもがマスクを外せていない。また大人の会食やインバウンドは解禁されながら、給食の黙食はこの2年半、解禁されていない。一方で2020年度、感染回避を理由とする小中学校生の⻑期欠席は全国で2万人を超えている。

 約400人の父母らからなる同会は、感染症対策の見直しを求める「こどもえがおプラットフォーム」と共同で、コロナ禍の影響を子どもたちに聞くアンケート調査を実施。7月までに未就学児から大学生まで1593人から回答を得た。黙食について「悪い」と回答した子どもは79%、「給食を話しながら食べたい」が90%、「マスクを外したい」は90%に上った。

 「大人に言いたいこと」を問う記述式の回答では「みんながマスクを外さないと外す勇気がない。大人からマスク外しましょうと言ってください」「大人は楽しくごはん食べたりお酒のんでるのに、何で子どもはだめなの?」「マスクを着けるか着けないかは自分で決めたい 」といった回答が寄せられた。結果は冊子にまとめて国や全国の自治体に送付するとともに同会のホームページで公開した。

 

■マスク着用は任意

 

回答集計

全国の自治体に対する公開質問状の回答集計の一部

 

 さらに子どもたちの痛切な声を教育や行政の現場に届けるため、全国の都道府県知事・教育⻑、市区町村⻑・教育⻑宛てに約1800通の公開質問状を送付し、9月までに集まった209の自治体や教育委員会からの回答を集計した。

 それによると、2年半のコロナ禍の影響で「マスク着用で表情が見えないため、情緒の発育やコミュニケーション力の成⻑に懸念がある」との回答が69%、「マスク着用による影響で活発な運動ができず、体力的な成⻑への影響に懸念がある」が38%など、 各自治体が感染防止対策とこどもの成長とのバランスに苦慮していることがうかがえる。

 黙食の解除については「コロナ陽性者数が季節性インフルエンザ並み、またはそれ以下」という基準で考える自治体が35%に上った反面、「国からの通知が出なければ解除はできない」との回答は36%と、各自治体が国の判断を待っている状況が浮かび上がった。

 厚労省が2022年7月に公表したデータによると、新型コロナウイルスのオミクロン株の60歳未満における重症化率や致死率は季節性インフルエンザ並みとなっている。回答集計では「重症化率が低下してきたので2類相当(新型インフルエンザ等感染症)から5類相当 に下げてもよいと感じている」が27%あった。

 集計結果を受けて両団体は「過剰な感染症対策が子どもたちの学びや健やかな成長を損なっている」として、対策の緩和を求める要望書を文科省と厚労省に送付した。

 具体的には①熱中症や健康への影響を重視し、運動時や登下校時はマスクを外すよう対策を講じること②マスクの着用は任意であり、マスクを着けないことによる差別や中傷、いじめが行われないよう対策を講じること③大人の会食制限の変化に合わせて黙食の緩和などを図ること④子どもに過度の恐怖心を持たせないようウイルスの毒性低下や子どもは重症化していない事実を周知すること―など。両省には要望に対する回答を求めている。

 小野真帆さんは「今、各地でさまざまな団体が私たちと同じような思いで活動をしています。私たち“子どもを思う会”は47都道府県の支部づくりを進めており、今後、思いを共有する人たちと横の連携を強め、各都道府県や教育委員会に一斉陳情するなどの活動を展開していきたいと思っています」と話している。
(片岡義博)

 

【関連情報】
・子どもの声アンケート結果報告書(こどもえがおプラットフォーム
・公開質問状集計結果報告書(こどもえがおプラットフォーム
・全国有志子どもを思う会(HP
・子どもの豊かな育ちのための会小平(HP

 

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黙食解除など求める要望書を国に提出 209自治体への公開質問状を基に 小平市の活動が全国規模に拡大」への1件のフィードバック

  1. 石山まり子
    1

    この件を記事掲載くださりありがとうございます

    記事にある通り、教育現場の過剰なコロナ政策に対し、子ども達は声をあげても聞いていない、否定される現状があります
     
    自治体・教育委員会は子どものコミュ力・情緒的成長や体力的成長に懸念は示しても打開していく声明を発したり策を講じる事は極少ない。

    この2つの会、全国有志子どもを思う会
    こどもえがおプラットフォームの求める具体策は厚労省文科省とも早急に講じる事を私も要求していく
     
    屋外でマスクを外す対策を講じる、
    マスク着用有無による差別対策を講じる(学校側が差別している場合さえある)、
    黙食解除
    感染しても危機的状況には陥らない事実周知する
     
    この事を、自分も厚労省文科省に強く要求する
     
    教育現場の過剰なコロナ政策は誤りであり、子ども達は皺寄せを被っています
    この事にフォーカスし、世論を高めたい。この事に声をあげる大人達は確かに行政、関係省庁に働きかけている事を伝えたい。賛同する声ももっと広めたい。その声を政府、省庁、行政に向けていきたい。届ける。そしてそれに対し、彼らがどう対応したか、これからするのか、世の中全体で注目したい。メディアの方々に、大いに活躍して頂きたいです。これからも掲載、注視、拡散お願い致します 
     

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