旧統一教会関連イベントの後援承認を再考 「ピースロード北多摩2021」で小平市
小平市は8月26日、2021年に後援名義の使用を承認したサイクリングイベント「ピースロード北多摩2021」の主催者が宗教団体「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)との関連が疑われているとして、承認について「今後の対応を検討する」と発表した。
「ピースロード」は2013年、日韓友好と世界平和を願って両国の若者たちが自転車で国土を走行する草の根運動から始まった。毎年恒例のイベントとなり、現在120カ国以上で実施されているという。
ピースロード北多摩は昨年8月に初めて小平市でも開催され、自転車で西東京市、小平市、国分寺市の市役所や神社仏閣などを表敬訪問しながら約30キロを回った。主催は「ピースロード北多摩2021実行委員会」で、西東京市、小平市、国分寺市、日韓親善協会などが後援した。
奈良市は8月18日、「ピースロード」が世界平和統一家庭連合の関連団体が開催していたとして、初回の2019年から4年連続の名義後援の承認を取り消した。仲川げん市長は会見で「(承認の)審査が甘く、多面的な分析もできていなかった。既存のマニュアルを含めて見直したい」と話した。
また熊本県や香川県、奈良市など2022年の「ピースロード」の後援を取り消す自治体が全国で相次いでいる。
小平市は公式サイトで「事業内容に関しては、昨年度の時点では審査基準に適合していたと考えております」「現在、今後の対応について検討しています」としている。
(片岡義博)(写真はひばりタイムス提供)
【関連情報】
・「ピースロード北多摩2021」の後援名義使用の件について(小平市)
・ピースロード2021(PEACE ROAD in Japan)
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