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中国高校生ら西東京消防署訪問 起震車で地震初体験

投稿者: カテゴリー: 交流・共生災害・防災 オン 2015年9月15日

演習見学2

 青少年の交流事業を通して、日本と中国の相互理解を深めるため、9月8日、中国の高校生ら249人が訪日し、翌9日、69人が西東京消防署を訪れた。日本の防災や消防署の役割などを学び、起震車による大地震の疑似体験や救命医療機器AED(自動体外式除細動器)の操作などを体験した。

 この事業は、日本政府が2013年から進めている青少年の文化交流事業「JENESYS2.0」(ジェネシス)の一環として行われているもので、これまで多くの中国の高校生が日本各地を訪れ、企業を視察したり日本の文化に直接触れたりするなどしてきた。

 今回日本を訪れたのは、中国全土から集まった中国高校生訪日団第2陣。8つの団に分かれ、滞在中、東京都、富山県、大阪府などを訪問した。今回のテーマは「防災」。中国の要望を取り入れた。西東京消防署が視察先のひとつに選ばれたのは、同署の長沢享署長が5年間中国で救助技術教官、地震救援教官として、日本の消防技術を教示してきたことから、中国の事情に詳しく、専門的な防災知識をもつため。

 研修会では、歓迎セレモニーの後、長沢署長が中国語で「天津の爆発事故で多くの消防隊員も犠牲になり心が痛むばかりです」と哀悼の意を表し、日本の防災、消防署の役割などについて高校生に説明した。

 

AED操作

 

 その後、高校生は3つのグループに分かれ、通訳者を通して消防署員の説明を聞きながら、人形にAEDを装着するなど真剣な表情で操作していた。また、消防隊員が防火服や空気ボンベなど重さ約20キロの装備を迅速に装着するようすを見学し、実際に装備を身に着けた高校生からは「重くて暑い」などという声が漏れた。

 さらに起震車で震度7の揺れを体験すると、「こんな揺れは始めて体験しました。怖かった」などと話していた。最後に消防隊の消防演習のようすを見学。同署の裏庭に設置された2階建ての訓練用の建物から火災が発生し、取り残された人を救出するという訓練が行われた。本番さながらの緊迫した訓練に高校生から大きな握手が沸いた。

 

起震車体験 記念撮影

 

 研修を終えた高校2年生は「消防署のみなさんが熱烈に迎えてくださり感動しました。中国では地震は多くないので、ほとんどの生徒が地震を体験したことがありません。実際に揺れがどういうものか体感できて、どう対応したらよいか学べました。消防隊員の方たちが日ごろから、こうした演習訓練をされているのであれば、とても優秀な人材を育てられるのだろうなと思いました」と話していた。

 中国の高校生は帰国後、体験したことなどをインターネットを使って、ツイッターやフェイスブックなどで発信していく予定だ。
(柿本珠枝 写真はいずれも筆者撮影)

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

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