「パワハラで自殺」と教諭遺族が小平市を提訴 市議会で市長が報告

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2023年9月5日

 小平市議会(松岡あつし議長)の2023年9月定例会が9月5日に開会し、小林洋子市長は冒頭の「行政報告」で、2021年に自殺した小平市立小学校の男性教諭の遺族から「自殺した原因は先輩教諭によるパワハラ」として今年6月、損害賠償を求める訴訟を小平市などが起こされたことを明らかにした。

 

小平市議会9月定例会

 

 報告などによると、2021年5月31日、小平市立小学校で男性教諭(当時20代)が自殺した。学校側は教職員など関係者への聴き取りを実施。パワハラしたとされる教諭(当時60代)は「言動が厳しかった」との同僚の証言はあったものの、遺書などはなく、自殺との因果関係は特定できなかった。

 学校側は聴き取り調査の結果を教諭の両親や市教委、都教委に報告した。両親は市教委とのやりとりを重ねたが、今年6月12日、「自殺したのは、先輩教諭からのパワハラで精神的に追い詰められたことが原因」などとして、小平市と東京都に合計約9900万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁立川支部に起こした。市側は原告の請求を棄却するよう求めている。

 行政報告を受けた市議との質疑応答の中で、これまで教職員の自殺という事実を公表しなかったことについて岡﨑奈緒子教育指導担当部長は「教員個人のことで(自殺した)事情も不明なので公表は差し控えた」とし、聴き取り調査の結果、パワハラの有無については「不適切な言動と取れるものはいくつかあった」と答えた。

 また、伊藤央(ひさし)議員は、訴訟をめぐり市内の小中学校長に教育指導部長名で出された通達の中の「記者等が児童や教職員への接触や取材をするような動きがあったことを把握した(学校内外問わず)際には、指導課に一報を入れるとともに、警察に不審者として通報してください」という一文を取り上げ、「取材に来ただけで警察に通報しろという指示は取材、報道の自由の否定だ」と批判した。

 これに対して岡﨑部長は「子どもたちが恐怖を感じるようなことがあってはならないという思い、子どもたちの安全、安心を守るという意味での一文と理解していただきたい」と答えた。
(片岡義博)

 

【関連情報】
・小平市議会 議会中継(令和5年9月定例会09月05日 初日 行政報告

 

片岡義博
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「パワハラで自殺」と教諭遺族が小平市を提訴 市議会で市長が報告」への2件のフィードバック

  1. 1

    本文2段落目「報告などによると」の中で「パワハラしたとされる教諭」は当初「男性教諭」としていましたが、「教諭」と手直ししました。お詫びして訂正します。(片岡)

  2. みすずあめ
    2

    小平市の主張を認めれば、こどもの安心感を理由にすれば、他の基本的人権の劣後は当然だということになり、全くとんでもない話だ。こどもに比べ、大人や高齢者の基本的人権はそんなに軽いのか。こんなことばかり言っているから、市内では幼稚園児送迎の母親がスマフォやタブレット片手の自動車運転をして、注意されると、他の奴もやっているのだから自分だけ注意されるのはおかしいなどと開き直るのが普通になってしまったのだ。前市長以降、小平市政は本当におかしくなった。

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