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合言葉は「浮いて待て!」 着衣泳講習会で水の事故を防ぐ

By in 災害・防災, 学ぶ on 2016年6月9日

6001分間動かず浮く

 水の事故を想定して、衣服を着たまま浮いて救助を待つ、着衣泳講習会「着衣泳を学んで水の事故を防ごう」が6月5日、西東京市スポーツセンターで行われた。「浮いて待て!を合言葉に、小学校低学年から70代までの家族など30人が命を守る方法を学んだ。

 まず親子らは、水着を着て温水プールに入り、仰向けに浮く練習などをした後、トレーナーにズボン、運動靴を履いて本番開始。動きにくさや水の抵抗を感じて、いつもの水泳との違いを知った。指導員は、「暴れないで姿勢を正すと浮きますよ。あと叫ばないで。お腹の空気が抜けて体が沈むし、体力も消耗するから」。子どもらは何度もチャレンジするうちに、手足を伸ばしリラックスして浮かぶことができた。さらに、指導員は「溺れかけている人を見かけたら、空のペットボトルなど浮くものを投げてあげよう」と説明して実践に移した。救助される役の人は、ラッコのように空のペットボトル(2ℓ)をお腹の上にのせて浮きやすさを体感した。

 また、洪水で蓋が浮き上がったマンホールの中に落ちた場合は、靴は脱がず背負っているランドセルはお腹の方に回すと沈みにくい。水より密度が小さいものは何でも浮くから、と説明した。

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ペットボトルをもって浮く練習

ペットボトルをもって浮く練習

 

 プールから上がるとみんな「体が重い。疲れた」と口々に訴えた。子どもたちかは、「洋服が体にくっついて動きにくかった」「プカプカ浮いて楽しかったし、勉強になった」「川とか流れがあったらちゃんとできるかなあ」などの声が聞かれた。

 西東京市スポーツセンター総括責任者の石井淳一さんは、〝浮いて待つ″ことの重要性について、「海や川は流れがあるので、相当な泳力がない限り岸にはたどり着けず、体力が消耗して焦り始め恐怖心から溺れてしまう。泳ぐより浮き続けて、助けを待つことが大切。普段から水に慣れておくことも必要だ」と話していた。
(柿本珠枝)(写真はいずれも筆者提供)

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

 

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