読者特集「ひばりタイムスとわたし」 多様多彩な「みんなの声」

投稿者: カテゴリー: メディア・報道連載・特集・企画 オン 2023年12月27日

【51~58】

 

【51】わたしのいる場所と地続きのところ  都留 由子(府中市)


 ひばりタイムスが記事の更新を停止すると知った。
 ひばりタイムスのツイッターで、面白そうと思ったときにお邪魔して、なるほどと戻って来るだけのわたしなど、おこがましくて読者なんて言えない。
 でも、その、たまにお邪魔するひばりタイムスには、行政で行われたことの報告など以外に、役所の記録には残らないようなイベントや、放っておけばあっという間に忘れられてしまうかもしれない町の記憶などが、楽しそうな写真とともにたくさんアップされている。執筆しているのもプロの書き手だけでなく、実にいろいろなバックグラウンドを持つ市民で、大事だと思い、書きたいと思い、知らせたいと思ったことが記事になっていると感じられる。
 その書いておきたいと思う気持ちは、また、わたしのいる場所と地続きのところにあると感じられる。
 というようなことも、記事の更新停止ということになって初めて意識したわけで、やはりわたしはとても読者なんて言えないのだ。
(12月25日)

・みんな楽しい3本立て 西東京ふれあいこどもまつり(2016年2月3日

 

 

【52】1つの情報発信に膨大な時間と労力  村田 真由美(西東京市)


 地域情報を得るために毎回拝読していました。ときには他県に住んでいる娘家族の方が読み込んでいるときがあり、「ひばりタイムスに書いてあった」と教えてもらうことも。ひばりタイムスの記事には数字が多く使われていたので、より正確で情景が目に浮かぶことも印象的でした。
 何かの折に、北嶋様の取材に対する姿勢をお伺いしたことがあります。1つの情報発信のために膨大な時間と労力を割いていることを知り、敬服いたしました。
 市民ライター講座でも大変お世話になりました。あの時の学びは今でも発信をする礎となっていて、後の出版の際にも大いに役立ちました。
 ひばりタイムスの1番の思い出は当時19年も市内で続けていながら、何1つ功績を残せていなかった「ひよこ親子教室」についての原稿をご依頼いただいたことです。未就園児の子育ての役に立ちたい一心で続けてきた教室に、初めてスポットライトを当てていただきました。うれしさのあまり、長文でまとまりのない原稿を提出したにも関わらず、ご丁寧なアドバイスをいただいて掲載に至ったことも、思い出の1つとなっております。
 ひばりタイムスの拝読が習慣となっていましたので、この度の停止決定は愛読者として大変寂しく思っております。長きに亘って地域情報の発信をどうもありがとうございました。北嶋様の今後の益々のご健勝とご多幸を心よりお祈りしております。
(12月25日)

・子どもの成長と親子の絆を願って 「ひよこ親子教室」の19年(2017年3月25日
・【書評】村田真由美著『25年間で2000人の子どもたちから学んだ 3歳までの子育てで本当に大切なこと30』(2022年5月1日)…

 

ひよこ教室

"段ボール迷路で遊ぼう" ひよこ親子教室で

 

 

【53】復刊を期待  井上 恵一朗(北区)


 朝日新聞武蔵野支局で、2020年春から約2年、西東京市を担当しました。市議会を傍聴にいくと、メディア席にはひばりタイムス(だけ)がいつも座っていて、議論のやりとりをじっと見つめていたのが印象的でした。いまアメリカで「ニュース砂漠」が言われています。日本でも地域紙が細り、全国紙の地域取材網も急速に縮小しています。そういう時代だからこそ、ひばりタイムスの存在価値は増すと思っていただけに残念です。メディアをつくる垣根は低くなった時代ですので、いつかどなたか、ひばりタイムス(のようなメディア)を復刊いただけることを期待しています。
(12月29日)

・地域ベテラン記者が見る統一選 涌井友子さん、北嶋孝さん /東京都(2023年04月13日 東京 朝刊 東京B・地域総合)

 

 

【54】お疲れさまと言いたい  北嶋 千鶴子(西東京市)


 夫から地域のニュースサイトを立ち上げると聞いたときは、「ひばりタイムス」がこれほど充実したページになるとは思っていませんでした。この10年間、「ひばりタイムス」中心の生活を送ってきた結果、また今ではニュースだけでなく随筆や評論などを書いてくださる記者の方の力も借りて、幅広い記事が載っている読みでがあるサイトになりました。
 夫は凝り性で何事にも真剣に取り組む人ですし、原稿のアップやデザインなども一人でしていましたし、発行にあたり経済的な負担もかなりありましたから大変だったと思います。また、面白そうな人のインタビューならまだしも、議会の傍聴など、休まずよく行くなと感心することも多かったです。しかし、そういう地道な努力があったからこそ、信頼される紙面が作れ、読者も増え、社会的意義が認められて、反対に新聞などに取り上げられるようにもなったのではないでしょうか。また、夫にとって議員をはじめ地域の様々な人との繋がりができたことも良いことだと思います。
 一読者として、お疲れさまと言いたいです。
(12月7日)

 

線路沿いのバラ

電車が通るとバラが揺れる(ひばりヶ丘駅西踏切付近。2021年6月)

 

 

【55】お! 流石地元新聞  鎌田 節(西東京市)


 2021年の3月から購読をはじめました。たまたま地元の火事を取材しておりその火事の場所まで記載されており、お! 流石地元新聞だなと思い興味を持ち購読を始めました。そのようななか年内で記事更新停止とのこと。誠に残念です。しかしながら450号までご苦労様でした。ありがとうございました。今後のご活躍とご健康を祈願してます。重ねて、ありがとうございました。
(2024年1月1日、「特集 ひばりタイムスとわたし(市民ライターズ倶楽部編)」コメントから)

 

 

【56】機会あれば、私もライターとして…  都丸亜希子(中野区)


 5年ほど前、こちらの記事の髙倉理恵さんのように「市民向け、ライター講座」と勘違いし、講座に参加させていただきました。実際は、市民でもなく、時々、東久留米図書館での「よもあそ(科学絵本のよみきかせ「ほんとほんと」)」とか、近郊の小金井の科学系のイベント(ガリレオ工房)へ会員として行くから、身近に感じる地域だし…、という図々しさで受講。講座では、特に、スポーツや芸能関連の記事のつくり方(視点)に、ハッとさせられました。機会あれば、私もライターとして…、と思いつつ、月日は流れ…、となってしまいました。
 地域に根付いたニュースは重要だという気持ちもあり、いつまでも、あると思い込んでいただけに、終わるとは想像もしてなかったので、終わるということを見た時はびっくりしました。
 北島編集長をはじめ、みなさま、本当に、お疲れ様でした。
(やっぱり一言言いたくなり、今頃となりましたが…)
(2024年1月2日、特集「ひばりタイムスとわたし」コメントから)

・市民ライター講座を始めます 報道文をすっきり書くために 10月から全5回(2022年9月24日

 

 

【57】頼まれた側の喜び  長瀬千雅(世田谷区)


 編集長の北嶋孝さんからお声がけいただいて、二度書評を寄せさせていただきました。ひばりタイムスはエッセーや評論がとてもよくて、ときどき読みにいきます。お手本となるような文章が欲しいな、と思うときなどに。書き手の専門性を生かしつつも、平易で読みやすい。煽情的なところがないから、安心してページを開ける。サイトのすみずみまで、編集長のお人柄が行き届いていると感じていました。

 ひとに原稿を依頼するというのは実はすごく大変なことで、日頃からいろんな物事に目を配るだけでなく、愛情と情熱がないとできないと思います。頼まれた側の喜びみたいなものを、北嶋さんによって味わわせていただきました。北嶋さんがいかに人との出会いを大事にされているか、たくさんの現場にコツコツと足を運んでこられてきたかは、サイトを見ればわかります。ほんとうにお疲れさまでした。
(1月3日)

・【書評】佐藤幹夫著『「車いすの先生」、奮闘の記録 彼はなぜ担任になれないのですか』(2022年8月10日
・【書評】三戸学著『ガクちゃん先生の学校通信』( 2023年7月6日

 

 

【58】転機とも言える投稿になった 金 貴子(在マレーシア)


 李鶴来さんがお亡くなりになった時に、モヤモヤした思いを文字に残す機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。初めてのことで、かなり勇気のいる挑戦でしたが、北嶋さんが優しくて見守ってくださり、また私の思いを引き出してくださったことで実現できたので、心から感謝しています。この記事が1800回以上visitされてると知って、とてもうれしいです。
 これがきっかけで何度か朝鮮人BC級戦犯問題の通信に投稿したり、大学の講義のゲストスピーカーとして話したりする機会が与えられました。ひばりタイムスの数多くの投稿の一つに過ぎませんが、私にとっては転機とも言える投稿になったと思います。本当にありがとうございました!
(1月11日)

・韓国人元BC級戦犯者の救済と名誉回復を 李鶴来(イ・ハンネ)さんが遺したのは(2021年4月11日

 

 

 

 

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読者特集「ひばりタイムスとわたし」 多様多彩な「みんなの声」」への1件のフィードバック

  1. 青山恭彦
    1

    北島様 お疲れさまでした。今までのご苦労のほどは想像できます。 このところの「まとめ」の大編集を拝見していますと、北嶋さんのエネルギーの余韻が猛烈に感じられ、クローズにはまだまだという思いが込み上げてきます。なぜかカズオ・イシグロの「日の名残り」を思い出しました。新しい「何か」を心から期待しています。

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